子どもが学校や園から帰ってきたら、Tシャツや体操服に絵の具がべったり……。
「普通に洗濯すれば落ちる?」「もう乾いているけれど大丈夫?」と、困ってしまうことがありますよね。
服についた絵の具は、絵の具の種類や乾き具合、服の素材によって適した落とし方が変わります。
慌ててゴシゴシこするのではなく、まず状態を確認することが大切です。
水彩絵の具やアクリル絵の具など種類ごとの違いから、基本的な洗い方、乾いてしまった場合の対処法まで、順番にわかりやすく紹介します。
学校や園から汚れた服を持ち帰ったときにも迷わないよう、まず何をすればよいのかから見ていきましょう。
- 服についた絵の具は「種類」と「乾き具合」で落とし方が変わる
- 絵の具が服についたら最初にすること
- ひと目で確認|絵の具が服についたときの対応早見表
- 絵の具の種類別|服についたときの落とし方
- 服についた絵の具を落とす基本的な手順
- 乾いてしまった絵の具はどうする?時間がたった汚れの落とし方
- 服の素材別|絵の具を落とすときの注意点
- 絵の具の種類×服の素材|落とし方の早見表
- 洗濯しても絵の具が落ちなかったときの対処法
- 絵の具汚れに使いやすい洗剤・アイテム
- 絵の具を落としたあとの確認ポイント
- 絵の具汚れでやってはいけないNG行動
- 学校や園から絵の具で汚れた服を持ち帰ったときは?
- 子どもの絵の具汚れを減らすためにできること
- 服についた絵の具についてよくある疑問
- まとめ|服についた絵の具は種類を確認して早めに対処しよう
服についた絵の具は「種類」と「乾き具合」で落とし方が変わる
服に絵の具がついているのを見つけると、すぐに洗いたくなりますよね。
でも、最初に確認したいのが「何の絵の具なのか」「まだ濡れているのか、すでに乾いているのか」という2つのポイントです。
同じように見える絵の具汚れでも、状態によって対処方法は変わります。
まずは慌てず、汚れの状態を確認するところから始めましょう。
まずは絵の具の種類を確認する
学校や園などでよく使われる絵の具には、水彩絵の具やポスターカラー、アクリル絵の具などがあります。
なかでも水彩絵の具とアクリル絵の具では、乾いたあとの落としやすさに違いがあります。
絵の具セットやチューブが確認できる場合は、パッケージや表示を見て種類を確かめてみましょう。
子どもが学校や園で使ったため種類がわからない場合もあります。
そのときは無理に判断せず、いきなり強い洗剤や溶剤を使わないことが大切です。
乾く前ならできるだけ早めに対処する
絵の具汚れは、時間がたって乾くほど繊維に残りやすくなることがあります。
まだ絵の具が濡れている場合は、広げたり繊維の奥へ押し込んだりしないように注意しながら、早めに対処しましょう。
ただし、焦ってゴシゴシこする必要はありません。
表面に絵の具が多く残っているときは、汚れてもよい布やペーパーなどでそっと取り除いてから洗うと進めやすくなります。
すでに乾いている場合も、すぐに「もう落ちない」と諦めなくて大丈夫です。乾いた汚れについては、後ほど対処方法を詳しく紹介します。
洗う前に服の洗濯表示をチェックする
絵の具の種類と一緒に確認しておきたいのが、服についている洗濯表示です。
Tシャツや体操服、スモック、制服などは、見た目が似ていても使われている素材や家庭で洗える方法が異なります。
特に漂白剤やお湯を使おうと考えている場合は、先に洗濯表示を確認しておくと安心です。
衣類によっては、家庭での洗濯や漂白に向かないものもあります。
「絵の具を落とすこと」だけを優先せず、服を傷めないことも大切にしながら対処していきましょう。
絵の具が服についたら最初にすること
絵の具汚れに気づいたら、すぐ洗濯機へ入れるのではなく、まず簡単な下処理をしておきましょう。
ポイントは、汚れをできるだけ広げず、繊維の奥へ押し込まないことです。
難しい作業は必要ありません。
汚れの状態を見ながら、できることから順番に進めていきましょう。
こすらずに余分な絵の具を取り除く
服の表面に絵の具がたっぷり残っている場合は、そのまま水をかけたり強くこすったりする前に、余分な絵の具を取り除きます。
汚れてもよい布やペーパーなどを使い、絵の具を周囲へ広げないようにそっと取るのがポイントです。
乾いて固まっている絵の具を無理にはがすと、生地が毛羽立ったり傷んだりすることがあります。
取れない部分まで無理に触らず、落とせる範囲だけで大丈夫です。
汚れの裏側から水ですすぐ
水で洗える衣類で、絵の具がまだ乾いていない場合は、汚れた部分の裏側から水を当ててすすぐ方法があります。
表側から勢いよく水を当てるより、裏側から流すことで、繊維に入り込んだ絵の具を外へ押し戻すように洗えます。
このときも、汚れた部分を強くもみ洗いする必要はありません。
まずは水ですすぎ、どの程度絵の具が残っているのか確認しましょう。
なお、水洗いできない衣類の場合はこの方法を行わず、洗濯表示に従ってください。
絵の具の種類がわからないときはどうする?
子どもが学校や園で使った絵の具の場合、「何の絵の具かわからない」ということもありますよね。
そんなときは、種類を予想して強い洗剤や溶剤を使うより、洗濯表示を確認したうえで、衣類用洗剤など比較的取り入れやすい方法から試すのが基本です。
絵の具セットを持ち帰っているなら、チューブや容器の表示を確認するのもひとつの方法です。
種類がわからないからといって、いろいろな洗剤を次々に混ぜて試すのは避けましょう。
特に異なる洗剤や漂白剤を自己判断で混ぜないことが大切です。
すぐに洗えないときはどうすればいい?
夕食の準備や仕事などで、汚れに気づいてもすぐには洗えないこともあるでしょう。
その場合も、可能であれば表面に残った余分な絵の具を取り除き、洗濯表示を確認しておきます。
濡れた服をビニール袋などに入れたまま長時間放置すると、においや色移りなど別のトラブルにつながることがあります。
持ち帰った袋から出し、できるだけ早めに状態を確認しておきましょう。
「今すぐ全部きれいにしなくては」と焦る必要はありません。まず汚れの種類や状態を確認しておくだけでも、そのあとのお手入れがしやすくなります。
ひと目で確認|絵の具が服についたときの対応早見表
絵の具汚れは、見つけたときの状態によって最初の対応が変わります。
「まだ濡れている」「すでに乾いている」「何の絵の具かわからない」など、状況に合わせて確認してみてください。
| 絵の具・服の状態 | 最初の対応 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| まだ濡れている | 余分な絵の具を取り除き、水洗いできる服なら裏側からすすぐ | 強くこすって汚れを広げない |
| 少し乾いている | 洗濯表示を確認し、衣類用洗剤を使って部分洗いする | 固まった部分を無理にはがさない |
| 完全に乾いている | 洗剤をなじませながら少しずつ対処する | 一度で落とそうとして強くこすらない |
| 絵の具の種類がわからない | 洗濯表示を確認し、衣類用洗剤などから試す | 強い溶剤などをいきなり使わない |
| 制服・デリケートな服 | 洗濯表示と素材を最優先で確認する | 家庭で無理に処理しない |
迷ったときに特に意識したいのは、「強くこすらない」「洗濯表示を確認する」「いきなり強い方法を試さない」という3点です。
絵の具がついていると、早く落としたくてつい力を入れてしまいますよね。
しかし、生地まで傷めてしまっては元に戻すのが難しくなります。
まずはやさしい方法から試し、それでも残る場合に次の方法を検討していくとよいでしょう。
そして、同じ絵の具汚れでも水彩・ポスターカラー・アクリル・油絵の具では性質が異なります。
ここからは、絵の具の種類ごとに落とし方を詳しく見ていきます。
絵の具の種類別|服についたときの落とし方
「絵の具」とひとまとめにしてしまいがちですが、種類によって水へのなじみやすさや、乾いたあとの状態が異なります。
そのため、服についた絵の具を落とすときは、種類に合わせて対処方法を変えることが大切です。
ここでは、水彩絵の具・ポスターカラー・アクリル絵の具・油絵の具に分けて見ていきましょう。
水彩絵の具がついた場合
学校の図工などで使う機会が多い水彩絵の具。服についてしまった場合は、まず表面に残っている絵の具をやさしく取り除きます。
まだ乾いておらず、水洗いできる衣類なら、汚れの裏側から水ですすいで絵の具を流すところから始めましょう。
それでも色が残っている場合は、衣類用の液体洗剤や部分洗い用石けんを汚れになじませ、やさしく洗います。
強くこするより、洗剤をなじませながら少しずつ汚れを落としていくイメージです。
一度できれいにならなくても、汚れが残った状態で乾燥機を使うのは避け、状態を確認してから必要に応じてもう一度部分洗いしましょう。
ポスターカラーがついた場合
ポスターカラーは水で扱える絵の具ですが、顔料などが衣類の繊維に入り込むと、色が残ることがあります。
まだ濡れている場合は、余分な絵の具を取り除いてから、水洗いできる服なら裏側からすすぎます。
その後、衣類用洗剤を汚れた部分になじませ、やさしく押し洗いしてみましょう。
汚れが広範囲についていると、慌てて全体をゴシゴシ洗いたくなるかもしれません。
まずは汚れた部分を中心に下処理してから、衣類に合った方法で洗濯するのがおすすめです。
アクリル絵の具がついた場合
アクリル絵の具は、乾く前と乾いたあとで対処のしやすさが大きく変わります。
ついたばかりでまだ乾いていない場合は、できるだけ早めに余分な絵の具を取り除き、水洗いできる服ならすすぐことがポイントです。
そのあと衣類用洗剤をなじませ、汚れの状態を確認しながらやさしく洗います。
一方、完全に乾いて固まったアクリル絵の具は、水だけでは落としにくくなることがあります。
だからといって、固まった部分を爪などで無理にはがすと、生地を傷める原因になります。
乾いてしまった場合は一度で落とそうとせず、後ほど紹介する「乾いてしまった絵の具の対処法」も参考にしてください。
油絵の具がついた場合
油絵の具は、水彩絵の具などとは性質が異なり、水だけですすいでも落としにくい絵の具です。
服についてしまった場合は、まず表面に残っている絵の具を広げないように取り除きます。
ここで注意したいのが、自己判断で強い溶剤を使わないことです。
油絵の具に使われる画材用の溶剤などは、衣類の素材や染色に影響する可能性があります。
大切な服や家庭で洗いにくい衣類の場合は、無理に自宅で処理を続けず、クリーニング店などへ相談する方法も検討しましょう。
相談するときは「絵の具の汚れ」とだけ伝えるのではなく、わかる範囲で油絵の具がついたことや、すでに行った処置を伝えておくと状況を説明しやすくなります。
服についた絵の具を落とす基本的な手順
絵の具の種類を確認したら、実際に汚れを落としていきましょう。
基本は、「余分な絵の具を取る→すすぐ→洗剤をなじませる→洗濯する→確認して乾かす」という流れです。
ただし、服によって家庭でできるお手入れ方法は異なります。
作業を始める前に、洗濯表示を確認しておきましょう。
表面に残った絵の具をやさしく取り除く
最初に、服の表面に残っている絵の具を取り除きます。
絵の具がたっぷりついている状態でいきなり水をかけると、周囲へ汚れが広がってしまうことがあります。
汚れてもよい布やペーパーなどを使って、絵の具を広げないようにそっと取り除くのがポイントです。
このとき、強く押しつけたりゴシゴシこすったりする必要はありません。
乾いて固まった部分も、無理にはがさないようにしましょう。
汚れの裏側から水ですすぐ
水洗いできる衣類で、絵の具がまだ乾いていない場合は、汚れた部分を裏返して水ですすぎます。
汚れの裏側から水を当てることで、繊維に入り込んだ絵の具を表側へ押し出すように洗えます。
水の勢いを必要以上に強くする必要はありません。
周囲へ絵の具を広げないよう、汚れた部分を中心にすすいでください。
なお、水洗いできない服の場合は無理にすすがず、洗濯表示に従いましょう。
洗剤をなじませてやさしく洗う
水ですすいでも色が残っている場合は、衣類に使用できる洗剤を汚れた部分になじませます。
洗剤をつけたら、汚れの外側から中心に向かってやさしくなじませると、周囲へ広がるのを抑えやすくなります。
部分洗い用の石けんなどを使う場合も、力任せにこするのではなく、生地の様子を見ながら少しずつ進めましょう。
洗剤の量や使い方、使用できる素材については、製品の表示を確認してください。
十分にすすいでから洗濯する
部分洗いが終わったら、洗剤と浮き上がった汚れをしっかりすすぎます。
その後、洗濯表示に従って洗濯機または手洗いで仕上げましょう。
ここで大切なのは、絵の具がついた服を何もせず洗濯機へ入れるのではなく、先に汚れた部分を確認して下処理しておくことです。
特に絵の具が多く残っている場合は、余分な汚れを取り除いてから洗濯すると安心です。
汚れが落ちたことを確認して乾かす
洗濯が終わったら、そのまま乾燥機へ入れたり干したりする前に、絵の具がどの程度残っているか確認しましょう。
濡れた状態では汚れが目立ちにくいこともあるため、明るい場所でチェックしてみてください。
まだ色が残っている場合は、すぐに高温で乾かさず、もう一度部分洗いができるか検討します。
ただし、何度も強く洗うと生地そのものを傷めることがあります。
「少し残っているから」と無理をせず、服の素材や大切さも考えながら対処することが大切です。
乾いてしまった絵の具はどうする?時間がたった汚れの落とし方
学校や園から持ち帰った服の場合、絵の具に気づいたときにはすっかり乾いていることもありますよね。
乾いた絵の具は、ついた直後より落としにくくなることがありますが、すぐに諦める必要はありません。
大切なのは、一度できれいにしようと焦らないこと。
生地を傷めないよう、汚れの状態を確認しながら少しずつ対処していきましょう。
乾いた絵の具を無理にはがさない
絵の具が乾いて固まっていると、爪や硬いブラシなどではがしたくなるかもしれません。
しかし、無理にはがそうとすると、絵の具と一緒に繊維を引っ張ってしまい、毛羽立ちや傷みにつながることがあります。
まずは表面に浮いていて簡単に取れる部分だけをやさしく取り除く程度にしておきましょう。
特に薄手のTシャツやデリケートな素材は、力を加えすぎないよう注意してください。
洗剤をなじませて少しずつ落とす
水洗いできる衣類であれば、乾いた汚れを少し湿らせてから、衣類用洗剤をなじませます。
すぐに強くこするのではなく、洗剤を汚れになじませてから、やさしく押し洗いしてみましょう。
使用する洗剤の量や放置できる時間については、製品によって異なります。
自己判断で長時間つけたままにせず、パッケージに記載された使用方法を確認してください。
少し汚れが薄くなったら十分にすすぎ、必要に応じて同じ作業を繰り返します。
一度で落ちなくても強くこすらない
乾いた絵の具は、一度の部分洗いでは色が残ることがあります。
そんなときも、歯ブラシなどで何度もゴシゴシこするのは避けたほうが安心です。
汚れを落とすことと、生地を傷めないことの両方を考えるのが大切です。
何度か試してもほとんど変化がない場合や、生地に毛羽立ち・色落ちなどが見られた場合は、それ以上の処理をいったん止めましょう。
制服やお気に入りの服など、傷めたくない衣類なら、無理に家庭で落とし切ろうとしないことも選択肢のひとつです。
汚れが残っているうちは乾燥機を避ける
部分洗いや洗濯が終わったあと、すぐ乾燥機へ入れてしまうのは避けましょう。
絵の具の種類によっては、熱が加わることで残った汚れがさらに落としにくくなる可能性があります。
洗濯後はまず汚れた部分を確認し、まだ色や固まりが残っていないかチェックしてください。
もう一度部分洗いをする可能性がある場合は、高温で乾かさずに次の対処を考えるとよいでしょう。
汚れが落ちたことを確認できたら、洗濯表示に合った方法で乾かしてください。
服の素材別|絵の具を落とすときの注意点
同じ絵の具がついても、Tシャツと制服では同じ方法で洗えるとは限りません。
絵の具の種類だけでなく、服の素材や洗濯表示に合わせてお手入れ方法を選ぶことが大切です。
特に漂白剤や部分洗い用の洗剤を使う場合は、使用できる素材を確認してから始めましょう。
綿のTシャツ・トレーナー
綿素材のTシャツやトレーナーは、子どもの普段着や学校用の服としてもよく使われています。
家庭で水洗いできるものであれば、余分な絵の具を取り除いたあと、汚れの裏側からすすぎ、衣類用洗剤をなじませて部分洗いする方法が基本です。
ただし、綿だからといって必ず強い洗い方ができるわけではありません。
プリントや装飾がついている服、濃い色の服などは、こすりすぎや漂白剤の使用による変化にも注意しましょう。
素材名だけで判断せず、服についている洗濯表示を確認することがポイントです。
ポリエステルの体操服
学校の体操服などに多いポリエステル素材にも、絵の具がついてしまうことがあります。
水洗いできる体操服なら、まず余分な絵の具を取り、汚れた部分をすすいでから衣類用洗剤で部分洗いします。
ここで気をつけたいのが、早く落とそうとして熱いお湯を使ったり、強くこすったりしないことです。
体操服には学校名や名前などのプリント・刺繍が入っていることもあります。
汚れだけでなく、こうした部分を傷めないようにしながら洗いましょう。
スモック・給食着・エプロン
スモックやエプロンは絵の具を使う場面で着ることも多く、広い範囲に細かな汚れがつきやすい衣類です。
絵の具が何か所にもついている場合でも、まずは汚れが濃い部分から順番に下処理していきましょう。
白い衣類の場合は漂白剤を使いたくなるかもしれませんが、白い服なら何でも同じ漂白剤が使えるとは限りません。
色のついた刺繍やワッペン、プリントなどがある場合もあります。
漂白剤を使う場合は、衣類の洗濯表示と製品の使用方法の両方を確認してください。
制服・ウール混の衣類
制服に絵の具がついてしまうと、「家ですぐに洗ったほうがいいのかな?」と迷いますよね。
制服はウール混などさまざまな素材が使われており、家庭で水洗いできないものもあります。
そのため、制服の場合は特に洗濯表示を優先しましょう。
水洗いできない制服を自己判断でつけ置きしたり、強い洗剤を使ったりすると、生地の風合いや形に影響することがあります。
家庭での処理が難しい表示になっている場合や、大切な制服に広範囲の汚れがついた場合は、クリーニング店へ相談する方法もあります。
その際は、わかる範囲で絵の具の種類や、すでに行った処置を伝えましょう。
レース・刺繍などデリケートな衣類
レースや刺繍、装飾のある服は、汚れを落とすことだけを考えて強く洗うと、別の部分を傷めてしまうことがあります。
特に繊細な生地は、ブラシでこすったり長時間つけ置きしたりする方法が向かない場合があります。
目立たない場所で色落ちや生地への影響を確認し、無理な処理をしないことが大切です。
お気に入りの服や扱いの難しい素材の場合は、「完全に落とそう」と家庭で何度も処理を繰り返すより、早めに専門店へ相談するほうがよいケースもあります。
絵の具の種類×服の素材|落とし方の早見表
ここまで紹介してきたように、絵の具汚れは「絵の具の種類」と「服の素材」の両方を確認してから対処することが大切です。
「子どもの体操服に水彩絵の具がついた」「制服にアクリル絵の具がついてしまった」など、迷ったときの目安として確認してみてください。
| 絵の具の種類 | 綿のTシャツ・トレーナー | ポリエステルの体操服 | スモック・エプロン | 制服・ウール混 | デリケートな衣類 |
|---|---|---|---|---|---|
| 水彩絵の具 | 水ですすぎ、衣類用洗剤で部分洗い | 水ですすぎ、やさしく部分洗い | 濃い汚れから下処理する | 洗濯表示を確認して対処 | 強くこすらず慎重に対処 |
| ポスターカラー | すすいでから衣類用洗剤をなじませる | 汚れを広げないよう部分洗い | 広範囲なら少しずつ下処理 | 家庭洗濯できるか確認 | 無理な部分洗いを避ける |
| アクリル絵の具 | 乾く前にできるだけ早く対処 | 乾く前にすすいで部分洗い | 乾き具合を確認して対処 | 無理に落とさず洗濯表示を優先 | 家庭で無理に処理しない |
| 油絵の具 | 余分な絵の具を取り、慎重に対処 | 自己判断で強い溶剤を使わない | 素材と洗濯表示を確認 | 専門店への相談も検討 | 専門店への相談を検討 |
この表はあくまで、最初の対処方法を考えるための目安です。
同じ綿やポリエステルでも、染色やプリント、装飾などによって適した洗い方は変わります。
迷ったときは、「洗濯表示を確認する→やさしい方法から試す→生地の変化を確認する」という順番を意識するとよいでしょう。
また、アクリル絵の具などは乾燥すると落としにくくなることがあります。反対に、汚れを落とそうとして何度も強くこすると、生地のほうが先に傷んでしまうこともあります。
「完全に落とすこと」だけを目標にせず、服の状態を見ながら、どこまで家庭で対処するか判断することも大切です。
洗濯しても絵の具が落ちなかったときの対処法
きちんと下処理して洗濯したのに、絵の具の色がうっすら残っていると、「もう一度洗えば落ちるかな?」と迷いますよね。
そんなときは、すぐに強い方法へ切り替えるのではなく、汚れと生地の状態を確認してから次の対処を決めることが大切です。
絵の具を落とすことに夢中になって、服そのものを傷めないように気をつけましょう。
乾かす前ならもう一度部分洗いする
洗濯後も絵の具が残っていることに気づいたら、まずは乾燥機へ入れず、汚れた部分を確認します。
水洗いできる衣類で、生地にも目立った変化がなければ、衣類用洗剤をもう一度なじませて部分洗いしてみましょう。
一度目より力を入れてこする必要はありません。
洗剤をなじませ、やさしく押し洗いしてから十分にすすぎます。
使用する洗剤によって使い方が異なるため、使用量や放置時間については製品表示に従ってください。
うっすら色が残ったときはどうする?
絵の具そのものは取れていても、繊維に色がうっすら残る場合があります。
このようなときは、衣類の洗濯表示を確認したうえで、使用できる衣類なら酸素系漂白剤を検討する方法もあります。
ただし、「酸素系ならどんな服にも使える」というわけではありません。
色柄物や装飾のある服などは、色落ちや変色が起こらないか確認してから使用しましょう。
漂白剤の種類や使用できる素材、使用量、つけ置き時間などは製品ごとに異なるため、必ず表示に従ってください。
何度も洗うときは生地の傷みに注意する
少しずつ汚れが薄くなると、「あと一回洗えばきれいになるかも」と繰り返したくなることがあります。
しかし、部分洗いを何度も繰り返すと、絵の具だけでなく生地にも負担がかかります。
毛羽立ち・色落ち・プリントの傷み・生地の伸びなどが見られたら、いったん作業を止めましょう。
特にブラシや部分洗い用石けんを使う場合は、同じ場所を強くこすり続けないよう注意が必要です。
「汚れを完全になくすこと」と「服を傷めずに残すこと」のどちらを優先するか考えることも、ひとつの判断ポイントになります。
自宅で無理に落とさないほうがよい服もある
制服やウール混の服、デリケートな素材、お気に入りの衣類などは、自宅で何度も処理することで状態を悪くしてしまうことがあります。
また、油絵の具や完全に乾いたアクリル絵の具など、自宅での処理が難しい汚れもあります。
洗濯表示を見て家庭で洗いにくいと感じた場合や、何度か試してもほとんど変化がない場合は、無理をせずクリーニング店などへ相談することも考えてみましょう。
相談するときは、絵の具の種類がわかれば伝えます。
さらに「水ですすいだ」「洗剤で部分洗いした」など、すでに行った処置も伝えておくと状況を説明しやすくなります。
絵の具汚れに使いやすい洗剤・アイテム
絵の具汚れを見つけても、特別な道具をたくさんそろえる必要はありません。
まずは家にある衣類用洗剤など、普段の洗濯で使っているものから試すと取り組みやすいでしょう。
ただし、洗剤や漂白剤は種類によって使える素材や使用方法が異なります。
衣類の洗濯表示と、使用する製品の表示を確認してから使ってください。
衣類用の液体洗剤
最初に試しやすいのが、普段の洗濯に使っている衣類用の液体洗剤です。
水ですすいだあとも絵の具が残っている場合は、汚れた部分に洗剤をなじませ、やさしく押し洗いしてみましょう。
液体なので汚れた部分へなじませやすく、部分洗いにも使いやすいのが特徴です。
ただし、洗剤を多く使えばその分よく落ちるとは限りません。
使用量や使用できる素材については、製品の表示に従いましょう。
部分洗い用石けん
体操服やスモックなどの部分的な汚れには、衣類用の部分洗い石けんを使う方法もあります。
石けんを汚れになじませたら、生地の様子を見ながらやさしく洗うのがポイントです。
「石けんをつけたから」と力いっぱいこする必要はありません。
強くこすり続けると、汚れより先に生地が毛羽立ってしまうことがあります。
プリントや刺繍などが近くにある場合も、こすりすぎないよう注意しましょう。
酸素系漂白剤
洗剤で洗ったあとも色が残っている場合は、衣類によっては酸素系漂白剤を使えることがあります。
ただし、酸素系漂白剤ならすべての衣類に使えるわけではありません。
使用できる素材や色柄物への対応、使用量、つけ置き時間などは製品によって異なります。
使う前には衣類の洗濯表示と漂白剤の表示を確認し、必要に応じて目立たない場所で変化がないか確かめてから使用しましょう。
歯ブラシやタオルを使うときの注意点
細かな部分を洗うために、使い古した歯ブラシやタオルを利用したくなることもありますよね。
歯ブラシを使う場合は、ゴシゴシこするのではなく、洗剤をなじませたり軽くたたいたりする補助として使う程度にしましょう。
薄手の生地や毛羽立ちやすい素材には、ブラシを使わないほうがよい場合もあります。
タオルを下に敷いて作業するときは、絵の具が移る可能性があるため、汚れてもよいものを使うと安心です。
強い溶剤は安易に使わない
乾いたアクリル絵の具や油絵の具について調べていると、除光液や各種溶剤を使う方法を目にすることがあります。
しかし、こうしたものは衣類の色や素材、プリントなどに影響を与える可能性があります。
また、画材用の溶剤は衣類のシミ抜きを目的とした製品とは限りません。
「落ちそうだから」と自己判断で使うのではなく、衣類と製品それぞれの注意事項を確認することが大切です。
大切な服や家庭で扱いにくい素材の場合は、強い方法を次々に試すより、クリーニング店などへ相談することも検討しましょう。
絵の具を落としたあとの確認ポイント
部分洗いや洗濯が終わると、「これで大丈夫」とすぐに干したくなりますよね。
ですが、乾かす前に少しだけ確認しておくと、絵の具の残りや生地の変化に気づきやすくなります。
特にチェックしたいのは、「汚れが残っていないか」「生地が傷んでいないか」という2つのポイントです。
濡れている状態だけで判断しない
洗濯直後の濡れた服は、絵の具の色が目立ちにくくなっていることがあります。
「きれいになった」と思っても、明るい場所で見るとうっすら色が残っていることもあるため、汚れていた場所をよく確認してみましょう。
汚れの輪郭や固まった絵の具が残っていないかをチェックしておくと、次の対応を判断しやすくなります。
乾かす前に汚れが残っていないか確認する
絵の具がまだ残っている場合は、すぐに乾燥機へ入れるのではなく、もう一度部分洗いするかを考えます。
特に高温で乾燥させると、絵の具の種類によっては残った汚れが落としにくくなることがあります。
そのため、「洗濯→確認→乾燥」までをひとつの流れとして覚えておくと安心です。
汚れが十分に落ちていることを確認できたら、洗濯表示に合った方法で乾かしましょう。
色落ち・毛羽立ち・生地の傷みもチェックする
確認するのは絵の具だけではありません。
部分洗いしたところが白っぽくなっていないか、毛羽立っていないか、プリントや刺繍に変化がないかも見ておきましょう。
もし生地に変化が出ている場合は、汚れが少し残っていても、それ以上強い処理を続けないという判断も大切です。
お気に入りの服ほど「完全に元通りにしたい」と思ってしまいますが、何度も洗うことでかえって目立つ傷みが出てしまうこともあります。
汚れと服の状態を見比べながら、無理のないところでお手入れを終えましょう。
絵の具汚れでやってはいけないNG行動
絵の具汚れを見つけると、「早く落とさなきゃ」と焦ってしまいますよね。
しかし、よかれと思って行った方法が、かえって汚れを広げたり服を傷めたりすることもあります。
ここでは、絵の具を落とすときに避けておきたい代表的なNG行動を確認しておきましょう。
最初からゴシゴシ強くこする
絵の具がついていると、ブラシや手で強くこすれば落ちそうに感じます。
ところが、力を入れすぎると汚れを周囲へ広げたり、生地を毛羽立たせたりすることがあります。
まず余分な絵の具を取り除き、洗剤をなじませながらやさしく対処することを意識しましょう。
洗濯表示を確認せず熱いお湯を使う
「お湯のほうが汚れが落ちそう」と考えて、熱いお湯を使いたくなることもあるでしょう。
しかし、衣類によって適した水温は異なります。
高温によって生地が縮んだり、色やプリントなどに影響したりする可能性もあります。
お湯を使う場合も自己判断で温度を上げず、衣類の洗濯表示と使用する洗剤の表示を確認してください。
色柄物に塩素系漂白剤を安易に使う
落ちにくい絵の具を見ると、漂白剤を使いたくなることがあります。
特に注意したいのが、色柄物への塩素系漂白剤の使用です。
衣類によっては色が抜けたり、柄やプリントに影響したりすることがあります。
「絵の具の色が落ちても服の色まで変わってしまった」という状態を避けるためにも、使用できる衣類か必ず確認しましょう。
汚れが残ったまま乾燥機に入れる
洗濯が終わると、そのまま乾燥機へ入れてしまいがちです。
しかし、絵の具が残った状態で高温の乾燥をすると、種類によっては汚れがさらに落としにくくなる可能性があります。
洗濯後は一度汚れていた場所を確認し、絵の具が残っていないことを確かめてから乾かすようにしましょう。
アイロンをかける前に汚れを確認しない
給食着や制服など、洗濯後にアイロンをかける衣類もありますよね。
絵の具が残っていることに気づかないまま熱を加えると、その後の処理が難しくなる場合があります。
アイロンを使う前にも、汚れていた部分に色や固まりが残っていないか確認しておくと安心です。
除光液などを自己判断で使う
乾いたアクリル絵の具などの落とし方として、除光液を使う方法を見かけることがあります。
ただし、除光液は衣類用のシミ抜き剤ではなく、成分によっては生地や染色、プリントなどに影響する可能性があります。
「落ちないから、とりあえず試してみる」という使い方は避けるのが安心です。
家庭での一般的なお手入れで落とすのが難しい場合は、強いものを次々に試すのではなく、クリーニング店などへ相談する方法も検討しましょう。
学校や園から絵の具で汚れた服を持ち帰ったときは?
子どもが学校や園から帰ってきて、初めて服の絵の具汚れに気づくことも多いですよね。
すでに数時間たっていることもありますが、慌てて強い洗剤を使う必要はありません。
「汚れの状態」「絵の具の種類」「服の洗濯表示」を順番に確認してから、できる範囲で対処していきましょう。
まず汚れの状態を確認する
服を持ち帰ったら、まず絵の具がまだ湿っているのか、すでに乾いているのかを確認します。
表面に絵の具が厚く残っている場合は、周囲へ広げないよう、取れる部分だけをやさしく取り除きましょう。
このとき、乾いた絵の具を爪などで無理にはがしたり、いきなりブラシで強くこすったりしないことが大切です。
あわせて、どのくらいの範囲が汚れているのか、プリントや刺繍の近くまで絵の具がついていないかも見ておくと、その後の洗い方を決めやすくなります。
何の絵の具を使ったかわからない場合
「今日、図工で絵を描いた」ということはわかっても、何の絵の具を使ったのかまでは子どもが覚えていないこともあります。
絵の具セットを持ち帰っている場合は、チューブや容器の表示を確認してみましょう。
それでも種類がわからなければ、無理に推測する必要はありません。
水洗いできる衣類なら、洗濯表示を確認したうえで衣類用洗剤などを使った穏やかな方法から試すとよいでしょう。
落ちないからといって、種類の異なる洗剤や漂白剤などを次々に使ったり、混ぜたりするのは避けてください。
ビニール袋に入った濡れた服を放置しない
学校や園では、汚れたり濡れたりした服をビニール袋に入れて持ち帰ることがあります。
帰宅したら、できるだけ袋から出して状態を確認しましょう。
濡れた衣類を袋に入れたまま長時間置いておくと、においや色移りなど、絵の具以外のトラブルにつながることがあります。
すぐに洗濯できない場合でも、まず袋から出しておくだけなら、それほど手間はかかりません。
帰宅後すぐに洗えないときの対応
夕方は夕食の準備や家事などで忙しく、絵の具汚れに時間をかけられないこともありますよね。
そんなときは、最初から完璧に落とそうとせず、余分な絵の具を取る・洗濯表示を見る・絵の具の種類を確認するところまで済ませておくのもひとつの方法です。
ただし、自己判断で長時間水につけたまま放置するのは避けましょう。
衣類や洗剤によって、つけ置きできる時間や方法は異なります。
時間が取れたら、服の状態に合わせて部分洗いを始めれば大丈夫です。焦って強い方法を使うより、順番に確認しながら進めていきましょう。
子どもの絵の具汚れを減らすためにできること
絵の具を使うたびに「今日は服を汚してこないかな」と心配するのも大変ですよね。
子どもがのびのび制作を楽しめるように、家庭では「汚さない」よりも「汚れても困りにくい準備をする」と考えると気持ちがラクになります。
特別なものを用意しなくてもできる対策から始めてみましょう。
絵の具を使う日は汚れてもよい服を選ぶ
絵の具を使うことが事前にわかっている日は、お気に入りの服よりも、多少汚れても気になりにくい服を選んでおくと安心です。
学校や園で服装の指定がある場合は、そのルールの範囲で選びましょう。
「絵の具の日に着る服」を何枚か決めておくと、朝の服選びにも迷いにくくなります。
スモックやエプロンで広い範囲をカバーする
学校や園で使用できる場合は、スモックやエプロンも絵の具汚れを減らすのに役立ちます。
選ぶときは、胸元だけでなくお腹まわりまで覆えるか、子どもが自分で着脱しやすいかなども確認しておくとよいでしょう。
ただし、スモックやエプロンを着ていても、すべての汚れを防げるわけではありません。
「絶対に汚れないため」ではなく、服につく範囲を減らすためと考えておくと安心です。
袖口までカバーできるようにする
意外と絵の具がつきやすいのが、袖口や腕まわりです。
筆を洗ったりパレットへ手を伸ばしたりしているうちに、袖が絵の具に触れてしまうことがあります。
長袖タイプのスモックなど、袖口まで覆えるものを使える環境なら取り入れてみてもよいでしょう。
袖をまくる場合は、活動中にずり落ちてこないかも確認しておくと安心です。
汚れた服はできるだけ早めに持ち帰る
絵の具は種類によって、乾くと落としにくくなることがあります。
学校や園のルールにもよりますが、汚れた服を持ち帰った日は、帰宅後にできるだけ早めに状態を確認しておきましょう。
すぐ洗えなくても、袋から出す・絵の具の種類を確認する・洗濯表示を見るところまで済ませておけば、その後のお手入れを始めやすくなります。
よく使う洗濯アイテムをまとめておく
絵の具汚れに気づくたび、洗剤やブラシを探すところから始めるのは意外と面倒ですよね。
衣類用洗剤、部分洗い用石けん、汚れてもよいタオルなど、普段よく使うものをひとまとめにしておくと便利です。
必要なものがすぐ手に取れる状態にしておけば、忙しい夕方でも下処理を始めやすくなります。
たくさんの専用品をそろえる必要はありません。家庭で使いやすいものを無理のない範囲で準備しておきましょう。
服についた絵の具についてよくある疑問
絵の具汚れは、種類や服の素材によって対処方法が変わるため、「こんなときはどうすればいい?」と迷うことも多いですよね。
ここでは、服についた絵の具を落とすときに気になりやすい疑問をまとめました。
水彩絵の具は乾いても落とせる?
乾いてしまったからといって、必ずしも落とせないわけではありません。
水洗いできる衣類なら、乾いた絵の具を無理にはがさず、汚れを湿らせてから衣類用洗剤をなじませ、やさしく部分洗いしてみましょう。
ただし、時間がたった汚れは一度の洗濯では色が残ることもあります。
強くこすって一気に落とそうとせず、生地の状態を確認しながら対処することが大切です。
アクリル絵の具が完全に乾いたらどうする?
アクリル絵の具は乾くと固まり、水だけでは落としにくくなることがあります。
表面に簡単に取れる部分があればやさしく取り除き、水洗いできる衣類なら、洗剤をなじませながら少しずつ対処します。
爪や硬いブラシで無理にはがしたり、強い溶剤をいきなり使ったりするのは避けましょう。
大切な服やデリケートな素材の場合は、無理に家庭で落とし切ろうとしないことも選択肢です。
酸素系漂白剤は色柄物にも使える?
酸素系漂白剤には色柄物に使える製品もありますが、すべての衣類に使用できるわけではありません。
素材や染色、装飾などによって使用できない場合もあります。
衣類の洗濯表示と漂白剤の製品表示を両方確認し、必要に応じて目立たない場所で変化がないか確かめてから使いましょう。
つけ置きは長くするほど落ちやすい?
「長くつけておけば、その分きれいになりそう」と思うかもしれませんが、長時間のつけ置きが必ずしも適しているとは限りません。
洗剤や漂白剤には、それぞれ使用方法や目安となる時間があります。
長時間放置すると、生地や色柄に影響する場合もあります。
自己判断で一晩中つけたままにせず、使用する製品の表示に従うようにしましょう。
何度洗っても絵の具が残るときは?
何度か部分洗いをしても汚れがほとんど変わらない場合は、同じ作業を繰り返す前に生地の状態を確認しましょう。
毛羽立ちや色落ちなどが見られるなら、それ以上の処理を続けることで服の傷みが目立ってしまうことがあります。
制服やお気に入りの服など、傷めたくない衣類の場合は、無理に完全除去を目指さず、クリーニング店などへの相談も検討してみてください。
制服に絵の具がついた場合は自宅で洗ってもいい?
制服だから自宅で洗えない、または必ず洗えるとは一概にはいえません。
家庭で洗える制服もありますが、素材や仕様によってお手入れ方法は異なります。
まずは制服についている洗濯表示を確認することが最優先です。
家庭での水洗いに向かない表示の場合や、ウール混など扱いに迷う素材の場合は、無理に洗わず専門店への相談を検討しましょう。
洗濯機にそのまま入れても大丈夫?
絵の具が少量に見えても、まず汚れた部分を確認するのがおすすめです。
表面に絵の具が多く残っている場合は、余分な絵の具を取り除き、水洗いできる衣類ならすすぐなどの下処理をしてから洗濯しましょう。
「とりあえず洗濯機へ」ではなく、先に汚れの状態を確認する習慣をつけておくと、落とし方を判断しやすくなります。
まとめ|服についた絵の具は種類を確認して早めに対処しよう
服についた絵の具を見つけると、「きれいに落ちるかな」と焦ってしまいますよね。
そんなときは、いきなり強くこするのではなく、まず「絵の具の種類」「乾き具合」「服の洗濯表示」を確認することから始めましょう。
基本的な流れは、次のようになります。
- 表面に残った絵の具をやさしく取り除く
- 水洗いできる服なら、汚れの裏側からすすぐ
- 衣類用洗剤などをなじませて部分洗いする
- 洗濯表示に従って洗濯する
- 汚れが落ちたことを確認してから乾かす
特にアクリル絵の具などは、乾いてしまうと落としにくくなることがあります。
気づいた時点で、できる範囲から対処しておくとよいでしょう。
一方で、絵の具を完全に落とすことだけにこだわりすぎないことも大切です。
何度も強くこすったり、衣類に合わない洗剤や溶剤を使ったりすると、色落ちや毛羽立ちなどにつながることがあります。
制服やデリケートな服、家庭での処理が難しい汚れについては、無理をせずクリーニング店などへの相談も検討してみてください。
子どもが学校や園から絵の具で汚れた服を持ち帰ってきても、慌てなくて大丈夫です。
汚れの状態をひとつずつ確認しながら、服に合った方法でやさしくお手入れしていきましょう。

