マイホームの購入、大切なビジネス契約、人生の節目となる大きな契約を控えているあなた。
「どうせなら縁起の良い日に進めたい!」そう思うのは自然なことですよね。
カレンダーでよく目にする「友引(ともびき)」ですが、「契約にも良い日なの?」「時間帯も気にした方がいいの?」なんて、疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問をスッキリ解決!
「友引」と契約の相性から、気になる時間帯、さらには六曜(ろくよう:暦の吉凶占い)全体で見た契約向きの日、そして知っておきたいその他の吉日・凶日まで、分かりやすく徹底ガイドします。
この記事を読めば、きっと納得のいく契約日選びができるはず。
さあ、一緒に見ていきましょう!
そもそも「友引」って契約に向いている日なの?
「友引」と聞くと、「友を引き寄せる」といった良いイメージや、逆にお葬式は避けるべき、といった話を聞いたことがあるかもしれませんね。
では、契約に関してはどうなのでしょうか?
まず、友引は「六曜」という暦注(暦に書かれる日時・方位などの吉凶、その日の運勢などのこと)の一つで、一般的には「大安(たいあん)」に次ぐ吉日とされています。
結婚式などのお祝い事(慶事)には特に良い日とされ、「幸せをおすそ分けする」といった意味合いもあるんですよ。
マンションの契約や重要なビジネス契約なども、基本的には新しいスタートを切るおめでたいことなので、友引との相性は悪くありません。
ただ、友引には「勝負の決着がつかない日」「引き分けの日」という意味も含まれています。
そのため、「絶対に有利に進めたい!」と強く思う契約の場合は、少し気になるかもしれませんね。
そして大切なのは、現代ではこうした六曜を気にしない方も増えているということ。
また、契約は相手がいるものですから、自分だけが良い日を選んでも、相手の都合と合わなければ意味がありません。
ですから、「契約日がたまたま友引や大安だったらラッキー!」くらいの気持ちでいるのが、現実的でスマートな考え方と言えるでしょう。
友引に契約するならベストな時間帯は?知っておきたい「吉凶の波」
「もし友引の日に契約するなら、さらに縁起を担ぎたい!」そう思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、友引は1日の中でも時間帯によって吉凶が変わる、ちょっとユニークな日なんです。
ズバリ、友引の吉凶の波はこんな感じ!
- 午前0時~午前11時頃:吉 ✨
- 午前11時頃~午後1時頃:凶 💦 (この時間帯は避けたい!)
- 午後1時頃~午後24時:大吉 🌟 (または吉とする説も)
つまり、縁起を気にするなら、お昼の休憩時間のような時間帯(11時~13時頃)を避けて、午前中の早い時間か、午後1時以降に契約を進めるのがおすすめということになります。
特に午後は「大吉」とされることが多いので狙い目かもしれませんね!
ちなみに、このように時間帯で吉凶が変わるのは六曜の面白い特徴で、1日中ずっと吉の「大安」と、1日中ずっと凶とされる「仏滅(ぶつめつ)」以外は、時間によって運気が変動します。
- 先勝(せんしょう・さきがち):
午前が吉、午後が凶 - 先負(せんぶ・さきまけ):
午前が凶、午後が吉 - 赤口(しゃっこう・しゃっく):
お昼頃(午前11時~午後1時頃)のみ吉、他は凶
ただ、繰り返しになりますが、あまり時間にこだわりすぎて契約のチャンスを逃したり、相手に無理を強いたりするのは本末転倒です。
「良い時間にできたら嬉しいな」くらいの、あくまで一つの目安として考えてくださいね。
契約に縁起の良い日って「友引」だけ?他にもある!吉日まるわかりガイド
友引が良い日の一つであることは分かりましたが、「もっと契約にピッタリな日はないの?」と思いますよね。
実は、カレンダーには契約を後押ししてくれる吉日がたくさん隠れているんです!
ここでは「六曜」と「それ以外の注目の吉日」に分けてご紹介します。
まずは基本の「六曜」で見る契約向きの日
- 大安(たいあん):
- 特徴:
六曜の中で最強の吉日!
何をするにも良いとされ、一日中「吉」。
時間帯を気にする必要もありません。 - 契約メモ:
まさに契約にはもってこいの日。
ただし、人気があるので不動産屋さんや金融機関、司法書士さんが忙しく、予約が取りにくいことも。
- 特徴:
- 友引(ともびき):
- 特徴:
大安に次ぐ吉日。
お祝い事に適しています。
お昼(11時~13時頃)だけ凶なので注意。 - 契約メモ:
大安が難しい場合の有力候補。
午後の契約が特に吉。
- 特徴:
- 先勝(せんしょう/さきがち):
- 特徴:
「先んずれば即ち勝つ」という意味があり、午前中が「吉」、午後は「凶」。 - 契約メモ:
スピーディーに進めたい契約や、午前中にサッと済ませたい契約におすすめ。
- 特徴:
- 先負(せんぶ/さきまけ):
- 特徴:
「先んずれば即ち負ける」という意味があり、午前中が「凶」、午後は「吉」。 - 契約メモ:
急がず、じっくり進めたい契約に向いています。午後に契約を結ぶのが吉。
- 特徴:
- 赤口(しゃっこう/しゃっく):
- 特徴:
お昼(午前11時~午後1時頃)だけが「吉」で、その他は「凶」。
特に刃物や火の元に注意の日とも。 - 契約メモ:
基本的には契約にはあまり向かないとされる日。
ただし、どうしてもこの日しかない場合は、お昼の時間帯を狙う手も。
予約は取りやすいかもしれません。
- 特徴:
- 仏滅(ぶつめつ):
- 特徴:
六曜の中で最も凶の日とされ、一日中「凶」。 - 契約メモ:
一般的には契約のような大切な行事は避けられる傾向にあります。
ただ、気にしない人にとっては、他の日より予約がスムーズな場合も。
- 特徴:
六曜だけじゃない!契約を力強く後押しするスペシャル吉日
カレンダーには、六曜以外にも注目すべき吉日がたくさんあります。
特に大きな契約の際には、こんな日もチェックしてみては?
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):
- 「一粒のもみが万倍にも実る稲穂になる」という意味の、何かを始めるのに最適な日。
開店、開業、新しい契約など、将来の発展を願うことにピッタリ!
- 「一粒のもみが万倍にも実る稲穂になる」という意味の、何かを始めるのに最適な日。
- 天赦日(てんしゃにち/てんしゃび):
- 「天がすべての罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上で最上の大吉日!年に数回しかないので、とても貴重です。
この日に始めたことは何事もうまくいくと言われています。
- 「天がすべての罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上で最上の大吉日!年に数回しかないので、とても貴重です。
- 寅の日(とらのひ):
- 虎は「千里を行って千里を帰る」ことから、「出て行ったものがすぐに戻ってくる」という意味で金運に良い日。
大きなお金が動く契約や、宝くじの購入などにも吉。
- 虎は「千里を行って千里を帰る」ことから、「出て行ったものがすぐに戻ってくる」という意味で金運に良い日。
- 巳の日(みのひ)/己巳の日(つちのとみのひ):
- 巳(へび)は弁財天様の使いとされ、金運・財運アップの日。特に60日に一度巡ってくる「己巳の日」は、さらに縁起が良いとされています。
不動産契約など、大きなお金が動く契約におすすめ。
- 巳(へび)は弁財天様の使いとされ、金運・財運アップの日。特に60日に一度巡ってくる「己巳の日」は、さらに縁起が良いとされています。
- その他にも…
- 建築や引っ越しに良いとされる「月徳日(つきとくにち/げっとくにち)」や「大明日(だいみょうにち)」など、特定の事柄と相性の良い吉日もたくさんあります。
「こんなにたくさんあるの?!」と驚かれたかもしれませんね。
全部を覚える必要はありません。
「こんな吉日もあるんだな」と知っておくだけでも、日取り選びの選択肢が広がりますよ。
要注意!契約でできれば避けたい「縁起が良くない日」とは?
良い日がある一方で、大切な契約ではできれば避けたいとされる日もあります。
どんな日があるのか、念のため知っておきましょう。
- 六曜での要注意日:「仏滅」「赤口」
- すでにご紹介した通り、「仏滅」は一日を通して凶、「赤口」はお昼以外は凶とされ、大きな契約にはあまり向かないと考える方が多い日です。
- その他の要注意日:「不成就日(ふじょうじゅび/ふじょうじゅうにち)」など
- 文字通り「何事も成就しない日」とされ、契約や願い事には不向きとされる日です。
この他にも、「受死日(じゅしにち/じゅしび)」や「十死日(じゅうしにち/じゅうしび)」など、暦には様々な凶日(きょうじつ:縁起の悪い日)が存在します。
- 文字通り「何事も成就しない日」とされ、契約や願い事には不向きとされる日です。
ただ、ここで一つ知っておいてほしいのは、これらの凶日は吉日と重なることも多いということ。
例えば、「一粒万倍日」と「不成就日」が同じ日になることもあります。
そうなると、「どっちを信じればいいの?」と混乱してしまいますよね。
専門家の間でも解釈が分かれることがあり、あまり気にしすぎると「いつまで経っても契約できない!」なんてことにもなりかねません。
ですから、凶日を過度に気にするよりも、「良い日を選んで、気持ちよく契約に臨む」という前向きなスタンスの方が、精神衛生上も良いかもしれませんね。
結局のところ、契約の「縁起」、どこまで気にするべき?
さて、ここまで様々な吉日や凶日について見てきましたが、一番気になるのは「結局、契約の縁起って、どこまで気にすればいいの?」ということではないでしょうか。
結論から言うと、「これが絶対的な正解!」というものはありません。
縁起をどれだけ重視するかは、その人の価値観や考え方次第です。
現代の傾向としては… 若い世代を中心に、六曜などの吉凶をあまり気にしない方が増えています。
仕事のスケジュールや相手の都合を優先し、スムーズに契約を進めることを重視する傾向があるようです。
実際、縁起にこだわりすぎると、かえって契約のタイミングを逃してしまったり、手続きが遅れてしまったりする可能性もゼロではありません。
「スピード感が大事!」というビジネスシーンなどでは、気にしない方が良い結果に繋がることもあります。
でも、こんな時はちょっと配慮が必要かも?
一方で、特に個人の大きな買い物、例えばマイホームの購入や建築といった場合は、ご家族の中に縁起をとても大切にする方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、その方の気持ちを尊重し、少し日取りを意識してあげるのが良いでしょう。
せっかくのお祝い事なのに、日取りのことで家族の間にわだかまりができてしまっては残念ですよね。
「みんなが気持ちよく、納得して契約の日を迎えられること」も、縁起と同じくらい大切なことかもしれません。
最終的には、ご自身が「この日なら大丈夫!」と納得でき、前向きな気持ちで契約に臨める日を選ぶのが一番です。
まとめ:最高の契約は「納得」と「気持ち」から
今回は、「友引」の日の契約を中心に、縁起の良い日取りや時間帯について詳しく解説してきました。
- 友引は契約において吉日の一つですが、時間帯に注意が必要なこと、そして絶対的なものではないことをご理解いただけたでしょうか。
- 六曜以外にも、「一粒万倍日」や「天赦日」など、あなたの契約を後押ししてくれるかもしれない素敵な吉日がたくさんあります。
- 一方で、縁起を気にしすぎるあまり、大切なチャンスを逃さないようにすることも重要です。
最終的に一番大切なのは、契約内容をしっかりと理解・確認し、ご自身が心から納得した上で印を押すこと。
そして、新しいスタートに対して前向きな気持ちを持つことです。
日取りの縁起は、そのための「気持ちの良いスパイス」のようなもの。
上手に取り入れて、あなたにとって最高の日を選んでくださいね。
この記事が、あなたの大切な契約をよりスムーズに、そして気持ちよく進めるための一助となれば、心から嬉しく思います。