新しい命の誕生を心待ちにする大切な時間。
赤ちゃんの無事な出産を願う安産祈願は、プレママやご家族にとって特別なイベントですよね。
でも、いざ準備を始めると、「安産祈願は友引が良いって聞くけど、本当?」「時間帯も気にした方がいいのかな?」なんて、いろいろと気になることも出てくるのではないでしょうか。
この記事では、そんな疑問をスッキリ解消!
古くからの風習である六曜(ろくよう:暦注の一つで、その日の吉凶を占うもの)と安産祈願の関係、特に「友引」の日に注目しつつ、最も大切な「戌(いぬ)の日」との上手な付き合い方、そして妊婦さんの体調を最優先にしたベストな日の選び方まで分かりやすく解説します。
おすすめの日取りや場所選びのポイントもご紹介するので、これを読めば、安心して安産祈願の日を迎えられるはず。
さあ、一緒に見ていきましょう!
友引の安産祈願、縁起は良い?それとも…?
「友引(ともびき)」と聞くと、結婚式などお祝い事では良い日とされることが多いですよね。
では、安産祈願の場合はどうなのでしょうか?
結論から言うと、六曜の中で「仏滅(ぶつめつ)」や「赤口(しゃっこう)」といった一般的に凶日とされる日と比べれば、友引は縁起が良い日と言えます。
でも、ちょっと待って!安産祈願には、もっと大切なポイントがあるんです。
それは、暦の吉凶よりも「戌(いぬ)の日」にお参りすること。
そして何よりも、妊婦さんの体調が万全であることです。
イメージするなら、こんな優先順位でしょうか。
- 🥇 妊婦さんの体調(これが絶対!)
- 🥈 戌の日であること(安産祈願の主役!)
- 🥉 六曜の吉凶(友引、大安など。これはプラスアルファの幸運♪)
ですから、「戌の日で、なおかつ体調もバッチリ!」という日が見つかったら、カレンダーをチェック。
もしその日が友引や大安(たいあん:六曜の中で最も吉日とされる日)だったら、「わあ、ラッキー!」くらいの気持ちでいるのが、現代のスタンダードな考え方と言えるでしょう。
あまり六曜にこだわりすぎず、お母さんと赤ちゃんのことを第一に考えるのがポイントです。
友引の安産祈願、時間帯も大切?気になる「吉」の時間とは
もし友引の日に安産祈願をすると決めたなら、「せっかくだから、もっと縁起を担ぎたい!」と思いますよね。
実は、友引には時間帯によって吉凶が変わるという特徴があるんです。
一般的に、友引は「お昼(午前11時頃~午後1時頃)は凶、それ以外の時間帯は吉」とされています。
特に午後1時以降は「大吉」とする説もあるため、この情報を信じるなら、午後の参拝が良いということになりますね。
でも、ここでまた一つ、考慮したいポイントが登場します。
それは「神社へのお参りに適した時間帯」という古くからの考え方です。
スピリチュアルな観点や昔ながらの言い伝えでは、神社へのお参りは「朝早く」が良いとされることが多いのです。
その理由は…
- 夜の間に空気が浄化され、朝一番の清々しい空気の中では、神様の力が最も満ちていると考えられているから。
- 早朝は参拝者も少なく、静かな環境で神様にしっかりとお願いを届けやすいと言われるから。
- 昇る朝日のエネルギーも一緒にいただける、まさにゴールデンタイム!という説も。
一方で、夕方以降の参拝については、こんな意見もあります。
- 多くの参拝者が訪れた後で、神様もお疲れになっているかも?
- 昼と夜が移り変わる「逢魔時(おうまがとき)」にあたり、避けた方が良いという考え方。
- そもそも夕方以降は神様が不在になるという説や、足元が暗くて危ない、神社の受付(社務所 しゃむしょ:お守りや御朱印などを授与する場所)が閉まっていてお守りや御朱印(ごしゅいん:参拝の証としていただける印)をいただけない、といった現実的な問題も。
さあ、困りましたね。
友引の縁起を担ぐなら「午後」、神社の一般的な参拝の心得としては「午前中」。
どちらを選べば良いのでしょうか?
これは、「どちらの考え方を大切にしたいか」で決めてOKです。
例えば、「友引の日の縁起を最大限に活かしたい!」と考えるなら午後を、「清浄な空気の中で神様にご挨拶したい」と考えるなら午前中を選ぶのも良いでしょう。
そして、ここでも忘れてはいけないのが妊婦さんの体調です。
つわりが辛い時間帯や、疲れやすい時間帯は避け、無理のないスケジュールを組むことが何よりも大切ですよ。
結局、安産祈願に一番おすすめの日はいつなの?
ここまで友引や時間帯について見てきましたが、「じゃあ、結局いつ安産祈願に行くのがベストなの?」という疑問が湧いてきますよね。
安産祈願で最も推奨されるのは、「妊娠5ヶ月目を迎えた頃の戌(いぬ)の日」です。
なぜ「戌の日」なのでしょうか?
犬は比較的お産が軽く、一度にたくさんの赤ちゃんを産むことから、昔から安産の象徴とされてきました。
その縁起にあやかり、「戌の日に安産祈願をすると、母子ともに健康で安産になる」と言い伝えられているのです。
これを「戌の日参り」と呼ぶこともあります。
多くの場合、妊娠5ヶ月頃になると安定期に入り、妊婦さんの体調も落ち着いて動きやすくなるため、この時期の戌の日が選ばれることが多いんですね。
「戌の日」をカレンダーでチェック!
戌の日は12日に一度巡ってきます。
まずは、妊娠5ヶ月前後の戌の日をカレンダーで探してみましょう。
もし戌の日に都合がつかなかったら?
「戌の日がどうしても仕事で…」「体調が心配…」そんな時は、無理をする必要はありません。
その場合は、「大安(たいあん)」や「友引(ともびき)」といった六曜で吉とされる日や、他にも「神吉日(かみよしにち)」「天赦日(てんしゃにち)」「母倉日(ぼそうにち)」など、カレンダーに書かれている吉日(きちじつ:縁起が良いとされる日)を選んでお参りする方も多くいらっしゃいます。
ただし、ここでも大原則は「妊婦さんの体調が良好であること」。
どんな吉日であっても、無理は禁物です。
お母さんと赤ちゃんの安全と健康を第一に考えて、柔軟に日程を選びましょう。
逆に、安産祈願を避けた方がいい日はある?
安心して安産祈願の日を迎えるために、避けた方が良い日についても知っておきましょう。
最も大切なのは、やはり「妊婦さんの体調が優れない日」です。
少しでも「今日はちょっと辛いな…」と感じるようであれば、たとえそれが待ちに待った戌の日や大安であったとしても、無理して出かけるのは避けましょう。
安産祈願は、お母さんが心身ともに穏やかな状態で行うことが何よりも重要です。
次に、縁起を気にする方が避けたいと考えるのは、六曜で「仏滅(ぶつめつ)」や「赤口(しゃっこう)」といった凶日とされる日です。
ただ、最近では「六曜はそこまで気にしない」という方も増えています。
特に「戌の日」を優先する場合、12日に一度しか巡ってこない戌の日が必ずしも吉日と重なるとは限りません。
凶日だからといって、次の戌の日まで待つとなると、さらに12日間も延びてしまいます。
ですから、「戌の日」を重視するならば、その他の吉凶についてはあまり神経質にならず、「この日に赤ちゃんのために祈願したい」という気持ちを大切にするのが良いかもしれませんね。
安産祈願、どこにお願いするのが良い?場所選びのポイント
日取りの目星がついたら、次は「どこで安産祈願をしようかな?」と場所選びが気になりますよね。
安産祈願の場所に、特に「ここでなければいけない」という決まりはありません。
一般的には、次の2つのどちらかで選ばれることが多いようです。
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いつもお世話になっている、地元の神社(氏神様 うじがみさま)
引っ越しなどせず、昔から慣れ親しんだ地域にお住まいの場合、その土地を守ってくださっている氏神様の神社で安産祈願をするのはとても自然なことです。「これからもよろしくお願いします」という気持ちも込めて、身近な神様にご報告とお祈りを捧げるのは、心温まる選択ですね。
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安産祈願で有名な神社
「せっかくだから、安産祈願で特にご利益があると評判の神社にお参りしたい!」という方も多いでしょう。少し足を延ばしてでも、有名な神社のご神徳にあやかりたいと考えるのはもっともです。
最近では、インターネットで検索すれば、お住まいの地域や近隣の有名な安産祈願神社を簡単に見つけることができますよ。
遠方の神社や体調が心配な場合は「代理祈願」も どうしても体調が優れなかったり、有名な神社が遠方だったりする場合でも、諦める必要はありません。
神社によっては、妊婦さんご本人が直接参拝しなくても、ご家族などが代理で安産祈願を受け付けてくれるところも多くあります。
また、お守りだけを郵送してくれる神社もありますので、事前に問い合わせてみましょう。
例えば、「安産祈願で有名な〇〇神社の近くに友人が住んでいるから、お守りを送ってもらおうかな」といった方法も考えられますね。
まとめ:一番大切なのは、穏やかな気持ちで願うこと
さて、今回は友引の日の安産祈願を中心に、日取りや時間帯、場所選びのポイントについて詳しく見てきました。
いろいろな情報があって少し迷ってしまうかもしれませんが、一番大切なのは「生まれてくる赤ちゃんの無事と、お母さんの健康を心から願う気持ち」です。
- 六曜(友引、大安など)はあくまで参考程度に。
あまり気にしすぎなくても大丈夫。 - まずは「戌の日」で、妊婦さんの体調が良い日を選びましょう。
これが基本です。 - 時間帯や場所も、無理なく、家族みんなが納得できる形を選ぶのがベスト。
昔からのしきたりや縁起を大切にする心も素敵ですが、それに縛られすぎてストレスを感じてしまっては本末転倒です。
お母さんとお腹の赤ちゃんがリラックスして、「この日にお参りできて良かったね」と家族みんなが笑顔になれるような、そんな安産祈願の日を選んでくださいね。
この記事が、あなたとご家族にとって最高の安産祈願の日を迎えるための一助となれば、心から嬉しく思います。
元気な赤ちゃんが生まれてくることを、心よりお祈りしています!