「赤ちゃんの健やかな成長を願うお宮参り。
でも、カレンダーで『赤口(しゃっこう)』の日と重なったら…
「縁起が悪いって本当?」
「もし赤口にお参りするなら、何時がいいの?」
「そもそも、お宮参りっていつまでに行けばいいんだろう?」
初めてのお宮参りを控えたパパママにとって、日取りは悩ましい問題ですよね。
特に「赤口」のような日は、昔からの言い伝えもあって気になるもの。
この記事では、そんなお宮参りの日取りに関する疑問や不安をスッキリ解消!
赤口の意味から、お参りに適した時間帯、日取りの決め方のポイントまで、分かりやすく解説します。
これを読めば、あなたと赤ちゃんにとってベストなお宮参りの計画が立てられるはずです。
「赤口」ってどんな日?お宮参りは避けるべき?
まず気になるのが「赤口」の日にお宮参りをしても良いのか、という点ですよね。
赤口とは?
「赤口」とは、暦の上で吉凶を占う「六曜(ろくよう)」の一つです。
「赤」という字が入っていることからも想像できるように、古くから火や刃物、つまり血やケガを連想させるため、お祝い事には向かない「凶日(きょうじつ)」と言われることがあります。
お宮参りの日で気になる理由
お宮参りは、赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に感謝し、これからの健やかな成長を願う大切なお祝い事(慶事)です。
だからこそ、「凶日である赤口とお祝い事であるお宮参りは、相性が良くないのでは…」と心配する声があるのですね。
でも、本当にダメなの?
実は、一概に「赤口のお宮参りは絶対にダメ!」というわけではありません。
こんな意見もあるんです。
- 「地域の風習が優先!」派:
お宮参りには、「男の子なら生後31日目、女の子なら生後32日目」といったように、地域ごとにお参りする日が決まっている場合があります。
このような風習が根付いている地域では、「お宮参りの日程は決まっているのだから、六曜は気にしない」と考える人も少なくありません。 - 「気にしない」派:
そもそも六曜は中国から伝わった考え方で、神社の神道とは直接関係がないという見方もあります。
そのため、「神様にお参りするのに、六曜を気にする必要はない」と考える人もいます。
結論としては…
「赤口にお宮参りをすると縁起が悪い」と考える人もいますが、地域の風習や個人の考え方によって「六曜は気にしない」という選択も十分にあり得ます。
もし、お住まいの地域に特定の風習がないのであれば、縁起を担いで「大安(たいあん)」など他の吉日を選ぶのも良いでしょう。
赤口でも大丈夫!縁起の良い時間帯があるってホント?
「どうしても赤口の日にお参りしたいけど、やっぱり気になる…」という方もご安心ください。
赤口には、1日の中で吉の時間帯があるとされています。
赤口の吉の時間帯は「午の刻(うまのこく)」
赤口の日は、基本的に凶日とされていますが、午前11時頃から午後1時頃までの「午の刻」だけは吉とされています。
つまり、この時間帯を狙ってお参りを済ませれば、赤口の日でも縁起が良いと考えられているのです。
ただし、注意点も…
お宮参りのスケジュールによっては、この「午の刻」に合わせるのが難しい場合もあります。
- お宮参りの一般的なスケジュール例(ご祈祷・写真撮影・食事会などフルコースの場合)
- 7:00 起床・準備
- 8:30 神社に到着
- 9:00~9:30 神社でご祈祷
- (移動)
- 10:00~11:00 記念写真撮影
- 12:00~13:00 食事会
- 14:00 帰宅、その後挨拶回りなど
このように、ご祈祷や写真撮影、食事会まですべて行う場合、きっちりスケジュールが決まっているため、「赤口だからお昼の時間帯に済ませたい」と思っても、調整が難しいことがあります。
もちろん、神社へのお参りだけで済ませるシンプルなお宮参りの場合は、比較的自由に時間を調整しやすいでしょう。
自分たちのスタイルに合わせて検討を
六曜の吉の時間帯にお参りできるかどうかは、お住まいの地域の慣習や、ご自身がどのようなお宮参りを計画しているかによって変わってきます。
まずは、どのようなお宮参りにしたいか、家族で話し合ってみましょう。
神社へのお参り、本当に縁起の良い時間帯っていつ?
六曜とは別に、神社へお参りするのに適した時間帯について、古くから言われていることがあります。
おすすめは「早朝」!その理由は?
一般的に、神社への参拝は朝早い時間帯が最も良いとされています。
その理由としては、
- 太陽のパワーを授かる:
日が昇る時間帯は、生命力あふれる太陽のエネルギーに満ちているから。 - 願いが届きやすい:
まだ誰もお願い事をしていない清浄な時間に、自分の祈りや感謝がより神様に届きやすくなるから。 - 神様とゆっくり向き合える:
参拝者が少ない時間帯は、神様も一人ひとりにしっかりと向き合ってくださり、ご利益を授かりやすいから。 - 神聖な空気に満ちている:
夜の間に空気が浄化され、早朝の境内は清らかで神聖なエネルギーに満ち溢れているから。
などが挙げられます。
なんだか、早起きして清々しい空気の中でお参りすると、気持ちもシャキッとしそうですね!
避けたい時間帯とその理由
逆に、混雑する時間帯や夕方以降は避けた方が良いとされることもあります。
- 神様も大忙し?:
人が多すぎると、神様も対応に追われてしまい、一人ひとりの願いが届きにくくなるかもしれないから。 - 「気」の乱れ:
多くの人が集まると、中には良くない気(邪気)を持った人もいるかもしれず、神社の神聖な場所の気が乱れてしまうことがあるから。 - 「逢魔が時(おうまがとき)」:
夕暮れ時は、神様の力が弱まるとされる時間帯だから。 - 安全面:
神社によっては、夕方以降は明かりが少なく暗くなり、足元などが危ないから。
スピリチュアルな観点から見ると、やはり午前中、特に早朝の参拝が推奨されることが多いようです。
この点は、赤口の「午の刻(11時~13時)が吉」という考え方とは少し異なりますね。
どちらを優先するかはご家庭の考え方次第ですが、このような知識も頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
お宮参りの日取り、どうやって決めるのがベスト?
お宮参りの日程を決めるにあたって、伝統的な日数や考慮すべきポイントがいくつかあります。
伝統的なお宮参りの時期
一般的には、男の子なら生後31日目、女の子なら生後32日目にお参りするとされています。
ただし、これはあくまで目安であり、地域によってこの風習が強く残っているところと、そうでないところがあります。
- 風習が根強い地域の場合:
その日程に従うのがスムーズでしょう。 - 比較的自由な場合:
生後1ヶ月健診が無事に終わった後、生後3ヶ月頃までを目安に計画するご家庭が多いようです。
最も大切なのは「母子の体調」!
伝統的な日数も大切ですが、何よりも優先すべきは赤ちゃんとママの体調です。
産後間もないママの体調はまだ不安定ですし、生まれたばかりの赤ちゃんもデリケート。
特に、真夏や真冬など気候が厳しい時期にお宮参りのタイミングが重なる場合は、無理せず日程をずらすことを検討しましょう。
赤ちゃんの健康を願うお宮参りで体調を崩してしまっては、元も子もありません。
家族みんなが笑顔でお祝いできる日を選びましょう。
お宮参りはいつまでに行けばいいの?期限はある?
「気づいたら生後1ヶ月を過ぎていた!」
「いつまでに済ませればいいの?」
と焦る必要はありません。
厳密なルールはなし!でも目安はある
実はお宮参りには、「何月何日までに行かなければならない」という厳密なルールはありません。
しかし、一般的には、生後100日目頃に行われる「お食い初め(おくいぞめ)」や「百日祝い(ももかいわい)」といった別のお祝い事の前に済ませるのが良いとされています。
地域によっては、このお食い初めとお宮参りを一緒に行うところもあるようです。
あまり時期が遅くなりすぎると、お宮参り本来の意味合いも少し薄れてしまうかもしれません。
生後100日が一つの区切りとして考えておくと良いでしょう。
ちょっと待って!そもそも「六曜」ってお宮参りに関係あるの?
ここまで六曜の「赤口」について触れてきましたが、実はお宮参りと六曜は、本来直接的な関係はありません。
- お宮参り:
日本の神道に基づき、地域の氏神様(うじがみさま)にお参りする行事です。 - 六曜:
中国で生まれた占術や易学と、日本の陰陽道(おんみょうどう)などが融合してできた考え方です。
つまり、神社の行事であるお宮参りと、六曜の考え方はルーツが異なるのです。
そのため、「神社の行事に六曜を持ち込むのは本来おかしい」という意見もあります。
実際、神社の神主さんやお寺の住職さんも、六曜について尋ねられた際には、「神道や仏教とは直接関係ありませんが、一般的にこのように信じられているので、気にされるなら…」といったスタンスでお話しされることが多いようです。
最近では、若い世代を中心に六曜をあまり意識しない人も増えてきています。
これは、古くからの慣習にとらわれず、より柔軟にお祝い事を行える時代になってきている表れかもしれませんね。
まとめ:家族みんなが笑顔で!納得のいくお宮参りを
今回は、赤口の日のお宮参りについて、気になる疑問を解説してきました。
- 赤口のお宮参り:
凶日とされるため避ける人もいますが、地域の風習や個人の考え方で気にしない選択もアリ。 - 赤口の吉の時間帯:
午前11時頃~午後1時頃の「午の刻」が良いとされています。 - お宮参りの時期:
伝統的な日数もありますが、生後3ヶ月頃までを目安に、母子の体調を最優先に。 - 六曜との関係:
本来、神社の行事と六曜は別物。
気にしすぎなくても大丈夫。
お宮参りは、赤ちゃんの健やかな成長を願う大切なセレモニー。
六曜の吉凶も気になるところですが、それ以上に大切なのは、家族みんなが心からお祝いできることです。
地域の慣習やご両親の考え方、そして何よりも赤ちゃんとママの体調を考慮して、無理のない範囲で、思い出に残る素敵なお宮参りを計画してくださいね。
この記事が、少しでもそのお役に立てれば幸いです。