「この日に入籍したい!」
そう思ってカレンダーを見たら、そこに書かれていたのは「仏滅」の二文字…。
せっかくの記念日なのに、と落ち込んだり、「親になんて説明しよう」と頭を悩ませたりしていませんか?
大切な夫婦の記念日だからこそ、縁起は気になるもの。
でも、ふたりにとって特別な日を、カレンダーの文字一つで諦めてしまうのは、本当にもったいないかもしれません。
結論から言うと、仏滅の入籍は「ふたりの考え方次第」で最高の選択肢になります。
この記事では、「仏滅は縁起が悪い」というイメージの裏側にある本当の意味から、気になるウワサの真相、ご両親にも納得してもらえる伝え方のコツ、さらには「仏滅だからこそのメリット」まで徹底的に解説します。
読後はきっと、すべての不安が晴れ、自信を持ってふたりらしい「最高の日」を選べるはずです。
◆そもそも「仏滅」ってどんな日?イメージが変わる豆知識
「仏も滅するほど最悪の日」…なんて、少し怖いイメージがありますよね。
ですが、仏滅のルーツを辿ると、実はまったく違う顔が見えてくるのです。
元々の意味は「リセットして再出発する日」
実は「仏滅」は、かつて「物滅」と書かれていました。
これは「一度、物が滅び、新たに物事が始まる」という意味。
そこから、勝負事には向かない日とされてきました。
しかし、解釈を変えれば「すべてをリセットして、新しいスタートを切るのに最適な日」とも考えられます。
過去を一度ゼロにして、真っさらな気持ちで夫婦の人生を始める…そう考えると、これほど結婚という門出にふさわしい日はないと思いませんか?
「縁起が悪い」は後付けのイメージ
そもそも、私たちが日柄の良し悪しに使っている「六曜(ろくよう)」は、中国から伝わった占いが元になったもの。
日本で広く使われるようになったのは江戸時代からで、意外にもその歴史は浅いのです。
明治時代には、政府が「合理的でない迷信だ」としてカレンダーへの記載を禁止したほど。
時代と共にその解釈は変化し、「物」が「仏」という字に置き換わり、現在のネガティブなイメージが定着したと言われています。
「仏滅=縁起が悪い」というのは、数ある解釈の中の一つに過ぎないのです。
ポイント:
大切なのは、ふたりがその日にどんな意味を見出すか。ポジティブな意味を込めれば、その日はふたりにとっての「縁起の良い日」になります。
◆実は狙い目?仏滅入籍の意外なメリット
デメリットばかりが注目されがちな仏滅ですが、視点を変えれば、他の日にはないユニークなメリットが存在します。
結婚式やフォトウェディングが経済的に
入籍と同時に結婚式やフォトウェディングを計画している場合、仏滅は大きなメリットをもたらすことがあります。
一般的に避けられる日取りのため、式場の予約が取りやすかったり、「仏滅割」のような割引プランが用意されていたりするのです。
賢く日取りを選ぶことで、新婚旅行や新生活の費用に予算を回せるかもしれません。
「ふたりだけの物語」が生まれる
「私たちの入籍日、実は仏滅なんだ。でもね…」と、その日を選んだ理由を語れるのは、仏滅入籍ならではの素敵なポイントです。
あえて一般的な選択をしないことで、「常識に捉われず、ふたりらしい道を歩んでいこう」という決意の象徴にもなります。
年月が経ったとき、その選択がふたりだけの特別な物語として輝くはずです。
◆最強開運日と仏滅が重なったら?お日柄の合わせ技
カレンダーを見ていると、「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」や「天赦日(てんしゃにち)」といった、六曜以外の吉日を目にすることがあります。
では、もしこれらの最強開運日と仏滅が重なったら、どう考えれば良いのでしょうか?
- 一粒万倍日:
「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる」という意味。
何かを始めるのに最適な日。 - 天赦日:
「天がすべての罪を赦(ゆる)す日」とされ、年に数回しかない最上の大吉日。
これらが仏滅と重なった場合、その解釈は主に3つに分かれます。
- 吉日のパワーが勝つと考える
- 凶日のパワーで吉が打ち消されると考える
- プラスマイナスゼロになると考える
専門家の間でも意見が分かれるところで、明確な正解はありません。
これも結局は「自分がどちらを信じたいか」ということ。
もしポジティブに捉えたいなら、「最上の吉日のパワーが、仏滅のマイナスを上回ってくれる!」と考えて、自信を持ってその日を選ぶのが良いでしょう。
◆気になるギモンをスッキリ解消!仏滅入籍Q&A
仏滅入籍を考える上で、誰もが一度は不安になるギモンに、ハッキリお答えします!
Q1. 仏滅に入籍すると、離婚しやすくなる?
A. まったくの迷信です!
統計上、離婚したカップルの入籍日で最も多いのは、縁起が良いとされる「大安」です。
これは単純に大安に入籍するカップルの母数が多いから。
六曜と離婚率に、科学的な因果関係は一切ありません。
Q2. 午後なら縁起が良くなるってホント?
A. ポジティブな解釈の一つとして「アリ」です!
仏滅は一日を通して凶日とされていますが、翌日は最も縁起の良い「大安」です。
そのため、「大安に向かって運気が上がっていく午後なら吉」と考える前向きな説も存在します。
素敵な「縁起担ぎ」と言えますね。
◆仏滅入籍、最大の壁は「周りの目」? 上手な乗り越え方
ふたりは納得していても、ご両親や祖父母世代は日柄を気にするかもしれません。
ここが仏滅入籍で一番大切にしたい「周りへの配慮」です。
なぜ親世代は気にするの?
親世代にとって「結婚式は大安吉日に」というのは、常識中の常識でした。
それは、我が子の幸せな未来を心から願う、愛情の表れに他なりません。
入籍日を自由に選べるからこそ、「どうしてわざわざ縁起が悪いと言われる日に?」と、純粋に心配してしまうのです。
その気持ちを、まずは理解してあげましょう。
【実践】円満解決のための「伝え方」会話シミュレーション
感情的に反発せず、少しの工夫でスムーズに理解してもらえます。
【NG例 ✕】
「入籍、仏滅にするから。六曜とか古いし、関係ないでしょ。」
(一方的な決定報告や、相手の価値観の否定はNG!)
【OK例 ○】
「入籍日のことで相談なんだけど、○月○日にしようと思ってるんだ。実は仏滅なんだけど、私たちにとっては初めてデートした大切な記念日で。
ここから新しくスタートしたいっていう想いも込めて、この日を選びたいんだけど、どう思うかな?」
(①相談の形、②その日を選んだ理由、③ポジティブな想い、④相手への気遣い、の4点セットが完璧!)
◆仏滅だけじゃない!知って得する「六曜」カレンダー活用術
せっかくなので、他の六曜についても知っておきましょう。
特徴を知れば、日取り選びがもっと楽しくなりますよ。
◆まとめ:ふたりにとっての「最高の日」が、一番の“大安”
六曜は、私たちの暮らしを豊かにしてきた先人の知恵であり、いわば「お日柄の天気予報」のようなもの。
上手に付き合うのは素敵ですが、振り回される必要はありません。
何よりも大切なのは、ふたりがその日を「最高のスタートだ」と心から思えることです。
ふたりが出会った記念日だから。
覚えやすい語呂合わせの日だから。
「リセットして始めたい」と、仏滅の意味に共感したから。
どんな理由であれ、ふたりが愛着を持って選んだ日なら、それが最高の“大安”です。
周りの方々への感謝と配慮を忘れずに、自信を持って、ふたりらしい門出の日を選んでくださいね。
心から応援しています!