妊娠5ヶ月を迎え、体調も少し落ち着いてきた頃。
「そろそろ安産祈願の予定を立てようかな」と考え始めるプレママさんも多いのではないでしょうか。
昔ながらの風習で「妊娠5ヶ月目の最初の戌（いぬ）の日」が良いとされていますが、カレンダーを見てみたら…「えっ、仏滅（ぶつめつ）！？」。
「仏滅って、確か縁起が悪い日じゃなかったっけ…？大切な安産祈願、どうしよう…」
そんな不安を抱えていませんか？
一生に何度もない大切な赤ちゃんの安産祈願。
せっかくだから、心からスッキリした気持ちでお参りしたいですよね。
この記事では、そんな仏滅の安産祈願に関するあらゆる疑問にお答えします！
縁起は本当に悪いの？
行くなら何時がいい？
戌の日と重なったら？
これを読めば、あなたのモヤモヤもきっと晴れるはず。
安心して安産祈願の日を迎えられるよう、一緒に見ていきましょう。
そもそも「仏滅」ってどんな日？安産祈願に影響はあるの？
まず、気になる「仏滅」についてお話ししましょう。
カレンダーで「大安（たいあん）」や「友引（ともびき）」などと一緒に書かれているのを見たことがある方も多いと思いますが、これらは「六曜（ろくよう）」と呼ばれる、昔ながらの暦の考え方の一つです。
その日の吉凶を占うもので、「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」の6種類が順番に巡ってきます。
中でも「仏滅」は、「仏も滅するような大凶日」とされ、一般的にはお祝い事を避けるべき日と考えられていますよね。
では、大切な安産祈願も仏滅は避けるべきなのでしょうか？
結論から言うと、仏滅の日に安産祈願をしても、基本的には問題ありません！
その理由は主に２つあります。
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神社（神道）と六曜は別ものだから
実は、六曜は中国から伝わった考え方で、日本の神道（神社での祈願など）や仏教（お寺での行事）とは直接的な関係がないとされています。
神社やお寺に問い合わせても、「六曜は気にしなくて大丈夫ですよ」と言われることがほとんどです。 -
一番大切なのは「祈る気持ち」だから
安産祈願で最も大切なのは、生まれてくる赤ちゃんの無事と、お母さんの健康を心から願う気持ちです。
形式にとらわれすぎるよりも、ご家族が穏やかな気持ちでお参りできることが何より優先されます。
実際に、お仕事の都合や体調などを考慮して、仏滅に安産祈願をされるご家庭も少なくありません。
「仏滅だったけど、無事に元気な赤ちゃんが生まれました！」という先輩ママの声もたくさんあるんですよ。
でもやっぱり気になる…「縁起」との上手な付き合い方
「理屈では分かっても、やっぱり“仏滅”と聞くとちょっと…」そう感じる方もいらっしゃるでしょう。
特にご両親や祖父母など、周りの方が気にされる場合もありますよね。
そんな時は、以下のことを少し思い出してみてください。
- 六曜の歴史は意外と浅い？：
六曜が現在のような形で庶民の間に広まったのは、江戸時代以降、さらに今の吉凶の意味合いが定着したのは戦後からとも言われています。
つまり、絶対的な古来からの決まり事、というわけでもないのです。 - 科学的な根拠はない「お日柄」：
六曜はあくまで占いの一種。
大安だから必ず良いことが起こる、仏滅だから必ず悪いことが起こる、という科学的な根拠はありません。
とはいえ、心の持ちようは大切です。
「仏滅だから何か悪いことが起こるかも…」と不安な気持ちでお参りするのでは、せっかくの安産祈願も心から楽しめませんよね。
もし、どうしても気になるのであれば、無理に仏滅の日を選ぶ必要はありません。
ご自身の気持ちや、ご家族の意見も大切にしながら、みんなが納得できる日を選ぶのが一番です。
仏滅でも安心！安産祈願にベストな時間帯はいつ？
では、仏滅の日に安産祈願へ行く場合、何時頃が良いのでしょうか？
基本的には、神社の受付時間内であれば何時でも大丈夫です。
事前に神社のホームページなどで確認しておきましょう。
その上で、一般的に参拝に適していると言われるのは午前中の早い時間帯です。
朝の清々しい空気の中、まだ人も少ない静かな境内で、心穏やかにお祈りができるでしょう。
「神様に願いが届きやすい」なんて言われることもあります。
ただし、何よりも優先すべきは妊婦さんの体調です！
妊娠中は、日によって体調が大きく変わるもの。
特に朝はつわりなどで気分が優れないこともありますよね。
無理は絶対に禁物です。
もし午後の方が体調が良いようであれば、遠慮なく午後に参拝しましょう。
その際は、以下の点に少し気をつけると安心です。
- 日没前、夕方早めの時間に：
日が暮れてくると、神社の境内は暗くなり、足元が見えにくくなることがあります。
妊娠中は特にバランスを崩しやすいので、転倒のリスクを避けるためにも明るいうちが良いでしょう。 - 「逢魔が時（おうまがとき）」を避ける？：
昔からの言い伝えで、夕暮れ時は「魔に遭遇しやすい時間」とされることもあります。
これは迷信の類ですが、気になる方は少し早めの時間帯を選ぶと安心ですね。
安産祈願は、これからママになるあなたにとって、心と体をいたわる大切な儀式。
リラックスして臨める時間を選んでくださいね。
「戌の日」と「仏滅」が重なっちゃった！どうすればいい？
安産祈願の定番といえば、「妊娠5ヶ月目の最初の戌（いぬ）の日」。
犬は多産でお産が軽いことから、安産の守り神とされ、この日に祈願する風習が根付いています。
でも、もしその大切な戌の日が仏滅だったら…？
この場合も、基本的には戌の日を優先して安産祈願を行って問題ありません。
前述の通り、神社（神道）の行事と六曜は直接関係がないため、「戌の日だけど仏滅だからダメ」ということはないのです。
神社に確認しても、「どうぞお参りください」と言われるでしょう。
とはいえ、「やっぱり仏滅は避けたいな…」というお気持ちがあれば、戌の日にこだわらず、ご自身の体調の良い日や、大安など別の日を選んでも全く問題ありません。
戌の日以外でも、安産祈願はいつでも受け付けてもらえます。
一番大切なのは、あなたが心から納得して、穏やかな気持ちでお参りできることです。
気になる方向け！仏滅以外にもある？安産祈願で避けたい日・おすすめの日
「せっかくだから、できるだけ縁起の良い日を選びたい！」
「仏滅以外にも、避けた方がいい日ってあるの？」
そんなプレママさんのために、六曜以外でよく聞かれる「吉日（きつじつ）」と「凶日（きょうじつ）」をいくつかご紹介します。
これらは「選日（せんじつ）」と呼ばれる、六曜とは別の暦の考え方です。
できれば避けたい日（縁起を気にする方向け）
- 赤口（しゃっこう）：
六曜の一つで、仏滅と並ぶ凶日とされます。
「赤」という字が火や血を連想させるため、お祝い事には向かないと考える人もいます。
ただし、お昼の午の刻（午前11時頃～午後1時頃）だけは吉とされています。 - 不成就日（ふじょうじゅび）：
文字通り「何事も成就しない日」とされ、願い事をするのには向かないと言われています。 - 受死日（じゅしにち）：
暦の中でも特に縁起が悪い大凶日とされ、お葬式以外は避けるべきと言われています。
安産祈願におすすめの吉日（縁起を担ぎたい方向け）
- 大安（たいあん）：
言わずと知れた「何事においても吉」とされる最良の日。
一日中良い日とされ、安産祈願にも人気です。 - 一粒万倍日（いちりゅうまんばいび）：
「一粒の籾（もみ）が万倍にも実り、立派な稲穂になる」という意味があり、この日に始めたことは大きく発展すると言われる吉日です。
新しい命を授かる安産祈願にもぴったりですね。 - 天赦日（てんしゃにち／てんしゃび）：
「天が万物の罪を赦（ゆる）す日」とされ、暦の上で最も良い大吉日と言われています。
何事もスムーズに進むとされるので、人気が高い日です。 - 母倉日（ぼそうにち）：
「母が子を育てるように、天が人々を慈しむ日」という意味があり、特に結婚や出産に関することに良い吉日とされています。
これらの吉日や凶日は、あくまでも昔ながらの暦の考え方の一つ。
必ずしもこだわる必要はありませんが、日取り選びの参考として知っておくと良いかもしれませんね。
【結論】安産祈願の日取りで一番大切なのは「あなたの気持ち」です！
ここまで仏滅やその他の縁起についてお話ししてきましたが、安産祈願の日取りを決める上で最も大切なのは、プレママさんご自身が心から納得し、穏やかな気持ちでお参りできることです。
- 縁起が気になって不安な気持ちを抱えたままお参りするくらいなら、ご自身が安心できる日を選びましょう。
それが仏滅を避けた大安の日でも、戌の日にこだわらない別の日でも構いません。 - 何よりも妊婦さんの体調を最優先してください。
「せっかくの吉日だから」「予約しちゃったから」と無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。 - ご家族（特にパートナーやご両親）とよく話し合って、みんなが気持ちよくお祝いできる日を選びましょう。
六曜や縁起は、あくまで日取りを決めるための一つの目安。
それに振り回されるのではなく、上手に活用するくらいの気持ちでいるのが良いかもしれません。
まとめ：仏滅の安産祈願、不安を解消して心に残る一日を
「仏滅の安産祈願は縁起が悪いのかな…」という心配、少しは軽くなりましたでしょうか？
仏滅の安産祈願は、決してNGではありません。
大切なのは、生まれてくる赤ちゃんとママの健康、そして家族みんなの幸せを願う純粋な気持ちです。
もし縁起が気になるなら、無理せずご自身が安心できる日を選んでくださいね。
そして何より、体調を第一に、リラックスして安産祈願の日を迎えられることを心から願っています。
この記事が、あなたの不安を少しでも取り除き、心に残る素敵な安産祈願を迎えるためのお手伝いになれば幸いです。
元気な赤ちゃんが生まれてきますように！
