カレンダーの「友引」って何の日?結婚式はOK、お葬式はNG?意味・時間・マナーを完全ガイド!

六曜

結婚式の招待状が届いたり、カレンダーをめくったりした時、ふと目にする「友引(ともびき)」の文字。

「大安の次に縁起がいい日だよね?」
「でも、お葬式はダメって聞いたことがあるような…」

そんな風に、なんとなく知っているようで、実は詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

友引は、単なる縁起の良い日ではありません。

時間帯によって運気が変わり、お祝い事には最高の味方になる一方で、お悔やみ事では絶対に避けなければならないという、二つの顔を持つ奥深い日なのです。

この記事では、そんな友引の意味や由来から、おすすめの行事、避けるべきこと、さらには他の吉日との関係性まで、徹底的に深掘りして解説します。

大切な日の日取りで後悔しないために、友引を完璧に使いこなす知恵を身につけましょう!

そもそも「友引」ってどんな日? 基本を完全マスター

まずは友引の基本を押さえましょう。

知っているようで知らない、その本当の意味に迫ります。

意味:良くも悪くも「友を引きよせる」パワフルな日

友引の最も大きな特徴は、その字の通り「友を引く」という力です。

これは、幸せな場面では「友にも幸せをおすそ分けする」というポジティブな連鎖を生み出します。

一方で、悲しい場面では「友を不幸に引きずり込む」というネガティブな連鎖を招くとされ、古くから人々の生活に影響を与えてきました。

時間:要注意!お昼は運気が休憩する「魔の時間」

一日中ずっと吉日、というわけではないのが友引最大のポイント。

時間帯によって吉凶がガラリと変わる、トリッキーな一面を持っています。

  • 朝(夜明け~午前11時頃)
    大吉!物事を始めるのに最適。
  • 昼(午前11時頃~午後1時頃)凶!
    この時間帯は動くべきではない。
  • 夕(午後1時頃~日没)
    吉。物事を締めくくるのに良い。

なぜお昼だけが「凶」なのでしょうか。

一説には、陰陽道でこの時間帯が「陰陽のバランスが崩れやすい」とされたことや、「鬼でさえも休む時間だから、物事の邪魔が入らない代わりに進展もしない」といった言い伝えがあるようです。

友引に何か大切な予定を入れる際は、この「魔の時間帯」を避けるのが鉄則です。

由来:もともとは「勝負なし」の穏やかな日

驚くかもしれませんが、もともと友引は「共引」と書き、「共に引き分け、勝負がつかない日」という意味でした。

争いごとを避けたい時にはむしろ好まれた、穏やかな日だったのです。

これがいつしか「友引」の字に変わり、「友を引き連れる」という現在の解釈が広まっていきました。

時代の流れと共に、言葉の意味がよりドラマチックに変化していった面白い例と言えるでしょう。

友引にすると最高!ハッピーが連鎖する行事リスト

「幸せのおすそ分け」パワーが最大限に発揮される友引は、お祝い事にぴったりの日。

どんな行事がおすすめか、具体的に見ていきましょう。

❤️ 結婚式・入籍:最高の思い出を、大切な人々と共に

友引といえば、やはり結婚式。

「幸せな二人が、大切な友人たちにも幸福を引き寄せる」という意味合いから、大安に次ぐ絶大な人気を誇ります。

大安が「何事においても吉」というオールマイティな吉日なのに対し、友引は「幸せを分かち合う」という特定の意味を持つ、よりロマンチックな日とも言えますね。

「大安は人気すぎて予約が取れない!」という時も、友引なら理想の式場で希望の日取りを押さえられるチャンスがあります。

入籍の手続きをする際も、縁起の良い友引はおすすめです。

せっかくなら、凶の時間帯であるお昼(11時〜13時頃)を避けて役所に提出すれば、より晴れやかな気持ちで二人の新生活をスタートできるでしょう。

🚚 引越し・契約・開店:良いご縁を引き寄せる

新しい生活やビジネスのスタートにも、友引の「引き寄せパワー」は効果的です。

  • 引越し
    「良い隣人や環境とのご縁を引き寄せる」とされ、人気の高い日です。
    ただし、引越しの大凶日とされる「三隣亡(さんりんぼう)」と重なっていないかは必ず確認を。
  • 契約ごと
    お店の開店や事業の開始、大切な契約を結ぶ日としても吉。
    良いビジネスパートナーやお客様との縁を運んできてくれるかもしれません。
  • 宝くじの購入
    友を引くように、福を引く!という願掛けで、友引に宝くじを買う人もいるようです。

ちょっと待って!友引に避けるべきこと・注意したいこと

光があれば影もあるのが友引。

特にお悔やみ事では、その意味が180度反転してしまうので、最大限の注意が必要です。

✖️ お葬式【絶対NGの最重要ルール】

友引の日に絶対に避けるべきなのが、お葬式です。

これは「故人が親しい友をあの世へ連れて行ってしまう(冥土へ友を引く)」という考えが社会に深く根付いているためです。

迷信だと頭では分かっていても、大切な人を亡くした悲しみの中で、さらに縁起の悪い連想が生まれるのは避けたいもの。

この風習は非常に強く、現在でも友引を休業日にしている火葬場が全国に多く存在します。

△ お通夜・法事

お通夜も故人を弔う場なので、積極的に選ばれる日ではありません。

しかし、「どうしても翌日の葬儀を友引にしたくない」という現実的な事情から、お通夜を友引の日に行うケースはあります。

一方で、故人を偲ぶ年忌法要などについては、すでにお亡くなりになってからの時間が経っているため、友引に行っても問題ないとされています。

ただし、これも地域やご家庭の考え方によるので、親族で相談するのが安心です。

🤔 お見舞い・刃物のお届け

必須ではありませんが、少し配慮したいのがお見舞いです。

「病気を長引かせる(引き分け)」「友を病に引き込む」といったネガティブな連想をさせてしまう可能性があるためです。

何より大切なのは相手の気持ち。もし相手やご家族が気にされるようなら、日を改めるのが優しさです。

また、「縁を切る」を連想させる刃物(包丁など)の購入やお届けも、友引は避けたほうが無難という考え方もあります。

友引と他の吉日が重なると?最強のラッキーデーに!

カレンダーを見ていると、友引が「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」のような他の吉日と重なることがあります。

これは、運気がさらにパワーアップする大チャンス!

  • 友引 + 一粒万倍日:
    「一粒の籾が万倍にも実る」という一粒万倍日の金運・発展運と、友引の「引き寄せ」パワーが合わさり、ビジネスの成功や人間関係の広がりが何倍にもなって返ってくると期待できる、非常にラッキーな組み合わせです。
  • 友引 + 天赦日(てんしゃにち):
    「天がすべての罪を赦す」とされる暦の上で最高の吉日・天赦日との組み合わせ。
    何か新しいことを始めるのに、これ以上ない最高の一日と言えるでしょう。

【結論】日取りで一番大切なのは「世代を超えた思いやり」

ここまで友引の様々なルールを解説してきましたが、最も重要なことをお伝えします。

それは、自分だけでなく、関わる人すべての気持ちに配慮する「思いやり」です。

例えば、結婚式の日取りでこんな会話があったとします。

「私たちは六曜なんて気にしないから、費用が安い仏滅でいいよね!」
「待って。うちのおばあちゃん、そういうのすごく気にする人だから、きっと悲しむわ…」

世代が違えば、価値観も異なります。

自分にとっては「ただの迷信」でも、大切な人にとっては「絶対に守りたいしきたり」かもしれません。

多くの人が関わるお祝い事ほど、独断で決めずに「みんなが心から祝福できる日」を選ぶプロセスそのものが、素晴らしい思い出になるはずです。

友引なんでもQ&A

Q1. 友引の日に生まれた子は縁起がいい?
A1. はい、「友達に恵まれる」と言われ、とても縁起が良いとされています。

Q2. 神社へのお参りやお祓いは?
A2. 基本的に神道と六曜は無関係なので、いつ行っても問題ありません。
ですが、気持ちよくお参りしたいという方は、吉日である友引(のお昼以外)を選ぶと良いでしょう。

Q3. 友引にやってはいけないことは、お葬式だけ?
A3. 絶対的なタブーはお葬式です。
その他、お見舞いや刃物に関する事柄は、「避けたほうがより丁寧」というマナーの範囲と捉えて良いでしょう。

【豆知識】個性豊かな「六曜ファミリー」をご紹介!

友引には、個性的な兄弟たちがいます。

それぞれの特徴を知ると、カレンダーを見るのがもっと楽しくなりますよ!

  • 先勝(せんしょう):
    午前は吉、午後は凶。「先んずれば即ち勝つ」日。
  • 仏滅(ぶつめつ):
    一日を通して大凶。お祝い事は避けられることが多い日。
  • 大安(たいあん):
    一日を通して大吉。最強のラッキーデー。
  • 赤口(しゃっこう):
    昼(11時〜13時頃)のみ吉。火や刃物に注意の日。
  • 先負(せんぶ):
    午前は凶、午後は吉。「先んずれば即ち負ける」日。

まとめ:友引を賢く使いこなし、最高の一日を!

友引は、「幸せのおすそ分け」ができる素敵な吉日である一方、お悔やみ事では不幸を招くとされる、二つの顔を持つ奥深い日です。

押さえておきたいポイントをもう一度。

  1. お祝い事は大賛成、お悔やみ事は絶対NG。
  2. 最強の時間帯は朝と夕。お昼(11時頃~13時頃)は休憩タイム。
  3. 自分だけでなく、周りの人の気持ちにも配慮する「思いやり」を大切に。

このポイントさえ知っておけば、日取り選びで迷うことはもうありません。

大切なイベントを、関わる人みんなにとって最高の一日にするために、ぜひ「友引」の知識を役立ててくださいね。

タイトルとURLをコピーしました