「先負」の契約は縁起が悪い?はウソ!不動産・車の契約で後悔しない日取りの賢い選び方【完全ガイド】

六曜

やっと見つけた、理想のマイホーム。
心ときめく、憧れの新車。

申し込みも無事に済み、いよいよ契約日を決める段階へ。

しかし、担当者から提案された日取りを見て、ふと眉をひそめてしまう…。

「契約日は、こちらの先負(せんぶ)の日でいかがでしょうか?」

「負」という漢字が、どうしても心に引っかかる。

「日取りなんて迷信」と頭では分かっていても、「でも、一生に一度かもしれない大きな買い物で、わざわざ縁起の悪そうな日を選ぶのは…」と、心が揺れてしまう。

ご安心ください。

そのモヤモヤ、この記事ですべて解消できます。

実は「先負の日は縁起が悪い」というのは、よくある誤解なのです。

この記事では、そんな日取りの不安をスッキリ解消するために、六曜の本当の意味から、本当に気にする吉日・凶日、そしてどうしても日取りが悪い場合の対処法まで、あなたの大きな一歩を力強く後押しする「日取りの賢い選び方」を完全ガイドします。

【結論】先負の契約、実は「午後」なら大歓迎!

まず結論からお伝えします。

先負の日に契約を結ぶことは、まったく問題ありません。

ただし、ツキを呼び込むちょっとしたコツがあります。

それは「午後」に契約することです。

先負は、もともと「先んずれば即ち負ける」という意味が込められています。

これは「慌てて動くと物事はうまくいかないよ」という、昔からの大切な教えです。

つまり、物事を急がず、午前中は心を落ち着けて最終確認などを行い、万全の準備を整えてから行動を開始する「午後」が「吉」となる時間帯なのです。

「負」という字のイメージに惑わされないでください。

先負の午後は、むしろ落ち着いて重要な決断を下せる、契約に適した時間と言えるでしょう。

六曜(ろくよう)の完全ガイド!契約日カレンダーで見る吉凶

「大安」や「仏滅」など、私たちが日取りの目安にする六曜

もともとは中国で時刻の吉凶を占うものだったと言われています。

それぞれの日の意味と、契約にベストな時間帯を詳しく見ていきましょう。

種類 読み方 意味と特徴 契約にオススメの時間帯
大安 たいあん 「大いに安し」の意味。
何事においても吉とされる、終日パーフェクトな日。
結婚、契約、引っ越し、開店など、新しい門出に最適です。
いつでもOK!
友引 ともびき 元は「共引」で勝負なしの日でしたが、後に「友を引き込む」と解釈されるように。
慶事には良いですが、お葬式は避ける風習があります。
昼(11時~13時)は凶。
その時間帯を避けた午前と午後
先勝 せんしょう 「先んずれば即ち勝つ」。
何事も急ぐのが吉とされるスピーディーな日。
訴訟や願い事も午前中が良いとされます。
午前中がベスト
午後は凶に転じます。
先負 せんぶ 「先んずれば即ち負ける」。
午前は凶、午後は吉。
何事も控えめに、静かに待つのが良い日。
公事や急用は避けるべきとされます。
午後がオススメ
午前中の契約は避けましょう。
赤口 しゃっこう 陰陽道の「赤舌日」に由来する凶日。
「赤」が火や血、災いを連想させ、万事に注意が必要。
特に火の元や刃物に気をつける日とも。
鬼が休むと言われる昼(11時~13時)のみ吉となります。
仏滅 ぶつめつ 「仏も滅するような大凶日」。
六曜の中で最も縁起が悪いとされ、お祝い事は避けられる傾向に。
基本的には避けるのが無難
ただし下記のような解釈も。

豆知識:「仏滅」をポジティブに捉える!
最近では「仏滅=物滅」と捉え、「古い物が一度滅び、新しく物事が始まる『リセット&リスタートの日』」という前向きな解釈も広がっています。
過去のしがらみを断ち切り、まっさらな気持ちで始めたいことがある人には、かえって良い日かもしれません。

プロは六曜より気にする!本当に注意すべき「2大凶日」

実は、不動産や建築のプロが六曜以上に重要視し、カレンダーに印をつけている「凶日」が存在します。

以下の2つの日は、人生の重要な契約日としては、可能であれば避けた方が賢明です。

三隣亡(さんりんぼう)

この字面からしてインパクトのある凶日。

三隣亡は「この日に建築事をすれば、火事を起こし、三軒隣まで滅ぼす」と伝えられる、建築業界で最も忌み嫌われる日です。

江戸時代の暦から広まったとされるこの考えは、現代でも根強く残っています。

特に家を建てる際の地鎮祭や上棟式は絶対に避けるのが暗黙のルール。

もし不動産の契約日として提案すると、「お客様、申し訳ありませんが、この日は業界の慣習でして…」と、日程変更をお願いされる可能性が非常に高いでしょう。

※車の契約や納車には直接関係ありませんが、不動産に関わる契約では最優先で避けたい日です。

不成就日(ふじょうじゅび)

その名の通り、「何事も成就しない、実を結ばない日」とされています。

この日に始めたことは、結果的にうまくいかないと言われており、契約はもちろん、結婚、開店、子供の命名、新しい習い事を始めることなども避けるのが良いとされています。

どうせなら狙いたい!幸運を呼び込む「最強の吉日」

せっかくなら、最高の運気を味方につけたいですよね。

六曜と合わせてチェックしたい、スペシャルな吉日をご紹介します。

これらの日が「大安」と重なると、まさに最強の開運デーとなります。

  • 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
    「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる」という意味。
    この日に始めたことは、やがて大きな成果や利益に繋がるとされる、スタートに最適な日です。
  • 天赦日(てんしゃにち)
    「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上で最上級の吉日
    年に5~6回しか訪れない、非常に貴重なプレミアムデーです。
    この日に始めたことは何事もうまくいくと言われます。
  • 巳の日(みのひ)/己巳の日(つちのとみのひ)
    芸術や財運を司る弁財天(べんざいてん)の使いである「蛇(巳)」に縁のある日。
    特に金運・財運アップに強いと言われ、不動産や車のような大きな買い物や、銀行口座の開設にも良い日です。
    60日に一度の「己巳の日」はさらに縁起が良いとされます。
  • 寅の日(とらのひ)
    虎の黄金色の縞模様が金運の象徴とされ、「虎は千里を行って千里を帰る」力を持つことから、「出したお金がすぐに戻ってくる」と言われる縁起の良い日。
    大きな買い物をしても、その分のお金がすぐに返ってくるとされます。

【重要】吉日でも注意!ローン契約の思わぬ落とし穴

ここで一つ、非常に重要な注意点があります。

一粒万倍日や天赦日は、「始めたことが大きく膨らむ」日。

これは素晴らしいことですが、裏を返せば「借金も大きく膨らむ」と解釈できてしまいます。

そのため、これらの吉日に現金で何かを購入するのは最高ですが、住宅ローンやカーローンの契約を結ぶのは、避けた方が良いという考え方があることも、ぜひ覚えておいてください。

どうしても日取りが悪い…そんな時の3つの対処法

仕事の都合や、物件の引き渡し期限など、どうしても縁起の悪い日に契約せざるを得ない場合もありますよね。

そんな時でも、心を軽くする対処法があります。

  1. 時間帯を味方につける
    「赤口」なら昼(11時~13時)、「先負」なら午後、というように、その日の中で最も運気の良い時間帯を狙って契約を行いましょう。
  2. 契約と決済の日を分ける
    どうしても契約日を変更できないなら、形式的な「契約書へのサイン」だけその日に行い、お金が動く重要な「決済日」や「引き渡し日」を大安などの吉日に設定する、という方法です。
  3. 「気にしない」と決める
    最終的には、これが一番強いかもしれません。
    日取りはあくまで昔からの風習の一つ。
    あなた自身の「この家(車)と共に素晴らしい未来を創る」という強い意志があれば、どんな日も最高の吉日になります。

【まとめ】日取りは、最高のスタートを切るための「お守り」

最後に、今回のポイントをもう一度整理しましょう。

  • 「先負」は「午後」に契約すれば問題なし!
    慌てず、じっくり進めましょう。
  • 不動産契約で本当に避けるべきは、六曜よりも「三隣亡」と「不成就日」
  • 幸運を最大化したいなら、「一粒万倍日」や「天赦日」などの吉日と大安が重なる日を狙うのがベスト。
  • ただし、吉日でもローン契約は「借金が膨らむ」とされるため注意が必要です。
  • もし日取りが悪くても、時間帯を選んだり、決済日をずらしたりする工夫ができます。

縁起や日取りは、あなたの未来を縛るものではなく、素晴らしい門出を後押ししてくれる心強い「お守り」のようなもの。

一番大切なのは、日取りに振り回されすぎることなく、あなた自身が心から納得し、晴れやかな気持ちで新たな一歩を踏み出すことです。

この記事を参考に、縁起を賢く味方につけて、最高のスタートを切ってくださいね。

タイトルとURLをコピーしました