新しいお部屋、新しい生活。
心躍る引っ越しだからこそ、「縁起の良い日」にスタートを切りたいものですよね。
ワクワクしながらカレンダーをめくるものの、人気No.1の「大安」は数ヶ月先まで予約でいっぱい。
料金も想像以上に高くて、思わずため息…。
ふと空いている日を見ると、そこには「赤口(しゃっこう/しゃっく)」の文字。
「赤口って、なんだか縁起が悪そう…」
「大切な新生活のスタート、この日にしちゃって本当に大丈夫?」
そんな不安と疑問で、せっかくの楽しみが半減してしまっていませんか?
ご安心ください!
この記事では、そんなあなたのモヤモヤを完全に吹き飛ばします。
「赤口」の本当の意味や由来の物語から、どうしてもその日に引っ越す場合の「開運フルコース」、そして賢い人だけが知っている「お得すぎるメリット」まで余すところなく徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたは日取り選びの達人になり、自信を持って最高の一日を選べるようになっているはずです。
そもそも「赤口」ってどんな日? 六曜キャラクター劇場
カレンダーに書かれている「大安」や「仏滅」。
これは「六曜(ろくよう)」と呼ばれる、その日の吉凶を占うための、昔ながらの暮らしの知恵です。
まずは、6つのキャラクターたちが登場する「六曜劇場」で、それぞれの役割を見ていきましょう。
- 大安(たいあん):
何をしても最高!なラッキーデーの王様。
お祝い事の主役です。 - 仏滅(ぶつめつ):
かつては最悪の日と恐れられましたが、近年「物が滅びて新しく始まる」という解釈が広まり、「リセット&再スタートの日」として引っ越しでは人気が復活しています。 - 友引(ともびき):
「幸せを友に引く」とされ、結婚式には大人気。
一方で、良くないことにも引かれてしまうため、お葬式は避けられます。
引っ越しでは「良いご近所さんに恵まれる」と言われることも。 - 先勝(せんしょう):
「先んずれば即ち勝つ」。
午前中が吉の時間帯。
引っ越しもスタートダッシュが鍵です。 - 先負(せんぷ):
「先んずれば即ち負ける」。
午後に運気が上がる日。
慌てず、午後からゆっくり動くのが吉。
そして、今回の主役「赤口(しゃっこう)」。
この日は、「赤舌神(しゃくぜつしん)」という恐ろしい鬼神が人々を悩ませる日とされ、古くから万事に凶日とされてきました。
特に「赤」という字が「血(ケガ)」や「火事」といった災いを強く連想させるため、「契約ごと」や「お祝い事」には向かないと言われているのです。
刃物や火の取り扱いには特に注意したい日、とも言えますね。
ただし、そんな赤口にも唯一、鬼神が休憩するという時間帯があります。
それがお昼の「午の刻(うまのこく)」、つまり午前11時頃~午後1時頃。
この約2時間だけは「吉」とされ、行動を起こすチャンスタイムとなります。
ピンチをチャンスに!赤口の引っ越し【開運テクニック大全】
「理屈はわかったけど、やっぱり気になる…」
そんなあなたのために、不安を吹き飛ばすための具体的な開運アクションを、余すところなくご紹介します。
引っ越し日を上書きする「フライング作戦」
最も効果的で人気なのがこの方法。
引っ越し業者さんが来る日=「引っ越し日」という固定観念を捨ててみましょう。
縁起の良い日(大安や一粒万倍日など)を選び、その日にあなたの手で、何か一つ荷物を新居に運び込むのです。
何を運ぶか迷ったら、生活の基本となる「お米」や「味噌」、または毎日使う「枕」などがおすすめ。
「食に困らない」「安心して眠れる」といった願いを込めることができます。
たったこれだけで、暦の上での「引っ越し日」は、あなたが荷物を運び入れたその日に“上書き”されるのです。
新居をパワースポット化する「お清め ритуал」
新生活の舞台となるお家は、最高のパワースポットにしたいもの。
荷物を入れる前に、一手間加えて運気を呼び込みましょう。
- 盛り塩:
日本の伝統的なお清め方法。
玄関の内側の両脇に、小皿に盛った粗塩を置きます。
悪い気が入ってくるのを防ぎ、空間を浄化してくれます。 - 万年青(おもと)を飾る:
徳川家康が江戸城に入る際に持ち込んだとされ、以来「繁栄」の縁起物として知られる観葉植物。
一年中枯れない生命力の強さから、新しい家の発展を願うのに最適です。
吉の時間帯を狙う「ランチタイム・アタック」
赤口で唯一の吉時間、午前11時~午後1時。
このゴールデンタイムを有効活用しない手はありません。
「荷物の搬入開始をこの時間帯に合わせてもらう」
「新居の鍵を開けるのをこの時間にする」
「新しい表札をこの時間にかける」
など、何か一つでも新しいアクションをこの時間に行うことで、良い流れを作ることができます。
神様にご挨拶「氏神様へのご報告」
どうしても不安が拭えないなら、神頼みも立派なアクションです。
新居のある地域を守ってくださっている「氏神様」がいる神社へお参りに行きましょう。
「これからこの土地でお世話になります。どうぞお見守りください」とご挨拶することで、心が落ち着き、清々しい気持ちで新生活を始められます。
実は超狙い目!「赤口」引っ越しのお得すぎるメリット
縁起を気にする人が避ける日だからこそ、赤口には見逃せない、とても大きなメリットが存在します。
お財布に優しい「引っ越し料金」
最大のメリットは、何と言っても料金の安さ。
人気が集中する大安や土日に比べて、赤口は大幅な割引が適用されることが多くあります。
例えば、大安の土日なら10万円かかる引っ越しが、赤口の平日なら7万円程度に収まる、なんてことも珍しくありません。
浮いた3万円で、ちょっと良いカーテンを買ったり、友人とお祝いの食事に行ったりできますね。
(※特に閑散期(5月~2月)の平日は効果絶大です!)
ストレスフリーな「予約の取りやすさ」
「急な転勤で来週には…」
「物件の引き渡し日が迫っている!」
そんなタイトなスケジュールでも、赤口なら希望の日時で予約が取りやすいという強みがあります。
業者さんの予定に振り回されることなく、自分のペースで計画を立てられるのは、精神的な負担を大きく減らしてくれます。
さらに、業者さんもその日は時間に追われていないことが多く、作業がより丁寧になるという声も聞かれます。
【上級編】赤口と吉日が重なったら、運気は倍増?
六曜以外にも、日本には縁起の良い日(吉日)がたくさんあります。
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):
「一粒の籾が万倍にも実る稲穂になる」という意味。
何かを始めるのに最適な日。 - 天赦日(てんしゃにち):
「天が万物の罪を赦す日」とされ、暦の上で最上の大吉日。
年に数回しかありません。
もし、引っ越ししたい赤口が、この一粒万倍日や天赦日と重なっていたら…?
これは大チャンスです!
専門家の間でも「吉日のパワーが、凶日のパワーを上回る」と考えられることが多く、赤口の持つネガティブな意味を打ち消してくれるとされています。
赤口だけど、なんだか特別な日のような気がする…
そんな時は、ぜひ他の吉日が重なっていないかチェックしてみてください。
まとめ:最高の吉日は「あなたが笑顔で新生活を始める日」
ここまで、赤口について深く掘り下げてきました。
「赤口」は、古くからの言い伝えでは注意が必要な日です。
しかし、六曜は暮らしを豊かにするためのスパイスのようなもので、あなたの行動を縛るルールではありません。
開運テクニックで賢くゲンを担ぎ、料金や予約のメリットを最大限に活用する。
そんな風に、暦を上手に「使いこなす」のが、現代の賢い日取り選びと言えるでしょう。
何よりも大切なのは、あなた自身が納得し、笑顔で「いってきます!」と古い家を出て、「ただいま!」と新しい家に入ること。
カレンダーの文字に一喜一憂するのではなく、あなた自身の物語を最高の形でスタートさせてください。
あなたの新しい門出が、輝かしいものになることを心から応援しています!