神社参拝に縁起が良い日は?六曜別のおすすめ時間帯と参拝マナーも解説

六曜

神社へお参りする際、せっかくなら縁起の良い日を選びたいと考える方は多いでしょう。

「今日は大安だから参拝しよう」「仏滅だからやめておこう」など、日取りを決める際に参考にされるのが六曜です。

しかし、大安以外にもお参りに適した日があるのをご存知でしょうか?

この記事では、神社のお参りに向いている六曜の日や、参拝におすすめの時間帯、そして基本的なマナーについても詳しく紹介します。

参拝の日を決めかねている方は、ぜひ参考にしてください。

神社参拝に適した六曜は?

六曜とは、「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類を指します。

このうち、吉日とされるのは4日、凶日とされるのは2日です。

ただし、吉日であっても時間帯によって吉凶が変わることがあるので、参拝する際には注意が必要です。

ここでは各六曜の特徴を簡単にまとめました。

先勝(せんしょう・せんかち)

意味と由来

「先んずれば勝つ」という意味を持つ先勝は、もともと「急ぐことが吉」とされる日です。

中国の兵法に基づく考え方から派生し、早めに行動することで運が開けると信じられてきました。

吉凶と向き・不向き

  • 午前中は吉、午後は凶とされます。
  • 急ぎの用事、決断、交渉ごとには向いています。
  • 逆に、午後にスタートする新しいことや、大事な契約は避けた方が無難とされます。

活用例

引っ越しや営業開始、告白、プロポーズなど、「勢いが必要なこと」は午前中に行うのが◎。

友引(ともびき)

意味と由来

「共に引く」という言葉から「勝負がつかない」「引き分け」という意味があり、本来は悪い意味合いではありません。

しかし、日本では後に「友を引く=死者が友を道連れにする」と解釈され、葬式を避けるべき日とされるようになりました。

吉凶と向き・不向き

  • 朝晩は吉、正午は凶とされています。
  • 結婚式や祝い事には大吉日とされることが多いです。
  • 葬儀・告別式は避けるのが一般的なマナー。

活用例

入籍、結婚式、開店祝い、引っ越しなど「人と喜びを共有すること」にはぴったりの日です。

先負(せんぶ・さきまけ)

意味と由来

「先んずれば負ける」という意味を持つ先負は、先勝とは逆に「急ぐと失敗する日」とされています。

もともとは中国の思想に基づき、慎重さが求められる日とされていました。

吉凶と向き・不向き

  • 午前中は凶、午後は吉とされます。
  • 急ぎの行動や、無理な決断は避けた方が無難。
  • 午後になってからの行動開始は比較的吉。

活用例

商談、交渉、契約など大事なことは午後に設定すると安心。

ゆっくりスタートするデートや旅行出発にもおすすめです。

仏滅(ぶつめつ)

意味と由来

「仏も滅するほどの凶日」という強い意味を持つ仏滅。

六曜の中では最も不吉とされる日で、もとは仏教とは無関係ですが、後世に仏教的なイメージと結びつけられました。

吉凶と向き・不向き

  • 一日中凶とされ、特に新しいことの始まりには不向き。
  • 結婚、開業、引っ越し、契約ごとは避ける傾向があります。
  • 反面、「一度すべてをリセットして再出発する」には適しているとも。

活用例

人が集まりにくいことを逆手に取り、静かに集中したい作業や、目立たずスタートしたいプロジェクトに活用されることも。

大安(たいあん)

意味と由来

「大いに安し」の意味を持つ大安は、六曜の中でも最も吉日とされ、すべてがうまくいく日と考えられています。

元々は「泰安(たいあん)」と表記され、天下泰平を願う日でもありました。

吉凶と向き・不向き

  • 一日を通して大吉。
  • 結婚式、入籍、開業、引っ越し、契約、新車購入など、すべてのスタートに適しています。

活用例

ブライダル業界では特に人気が高く、挙式や入籍日として選ばれることが多いです。

新築の地鎮祭や上棟式も大安を選ぶ人が多く見られます。

赤口(しゃっこう・しゃっく)

意味と由来

「赤」という字が示す通り、火や血を連想させるため、トラブルやケガに注意すべき日とされています。

陰陽道の「赤舌日」という悪日が由来とも言われ、物騒なイメージが強い日です。

吉凶と向き・不向き

  • 基本的には凶日とされる。
  • ただし、午の刻(11時〜13時頃)だけは吉とされています。
  • 火や刃物を扱う行事は特に慎重に。

活用例

午前・午後を避け、正午近くにお参りや手続きなどを行うならセーフと考える人も。

病院の入院日や手術はできれば避けるのが無難とされます。

神社参拝に六曜は本当に影響する?

六曜は中国で生まれた暦注の一つで、元々は賭け事などに適した時間帯を占うために使われていました。

日本に伝わった後、現在のように日の吉凶を占うものへと変化しましたが、実は中国本土ではすでに六曜は用いられていません。

また、六曜は時代と共に意味や名称が何度も変わっており、体系的な裏付けがないため、神社の公式な行事において六曜を参考にすることはほとんどありません。

神社では「六曜は気にせず、都合の良い日にお越しください」と案内されることが一般的です。

つまり、参拝において六曜はあくまで個人の気持ち次第ということになります。

六曜以外にも!参拝におすすめの吉日

実は、六曜以外にも縁起の良い日がいくつか存在します。

神社参拝にぴったりな代表的な吉日を紹介します。

一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)

「一粒の籾が万倍に増える」という意味を持つ一粒万倍日は、始めたことが大きく成長するとされる縁起の良い日です。

新しいことに挑戦する日としても最適で、神社参拝にも非常に向いています。

天赦日(てんしゃにち)

天赦日は百神が天に昇り、万物の罪を赦すとされる特別な吉日です。

一年に数回しか訪れない貴重な日で、あらゆることにおいて最上の縁起が得られるとされています。

逆に避けたい縁起の悪い日とは?

良い日がある一方で、参拝を避けた方がいいとされる凶日も存在します。

不成就日(ふじょうじゅび)

何事もうまくいかない日とされ、結婚や新しい事業のスタートなどには不向きです。

神社参拝もできれば避ける方が良いでしょう。

受死日(じゅしにち)

葬儀以外のことには大凶とされる日です。

この日に参拝するのは避けた方がよいとされています。

神社参拝におすすめの時間帯

参拝は基本的に午前中、特に早い時間が良いとされています。

その理由は以下の2つです。

1. 神様への礼儀として

午前中、できれば一日の最初に参拝することで、神様に対して敬意を表すことができます。

遅い時間になればなるほど、寄り道をしてからの参拝になり、失礼にあたると考えられています。

2. 朝は清浄な時間帯

朝は一日の中でもっとも穢れが少ないとされる時間です。

そのため、清らかな気持ちで参拝ができ、願いも通じやすいと考えられています。

特に日没に近い時間帯は「逢魔が時」と呼ばれ、邪気が漂いやすくなるため、避けた方がよいでしょう。

参拝時のマナー

神様に失礼のないよう、基本的なマナーを守りましょう。

参道では端を歩く

参道の中央は神様の通り道とされているため、端を歩くのが礼儀です。

また、鳥居をくぐる前後には必ず一礼しましょう。

手水舎で身を清める

参拝前には手水舎で手と口を清めます。

柄杓一杯の水で、順番に手と口をすすぎましょう。

賽銭は静かに入れる

賽銭箱にお金を入れる際は、音を立てずに静かに入れるのがマナーです。

投げ入れるのは控えましょう。

二拝二拍手一拝

一般的な参拝作法は「二回お辞儀、二回拍手、最後に一回お辞儀」。

ただし、神社によって異なる場合があるので、事前に確認すると安心です。

参拝時の服装について

神社参拝では、できるだけ落ち着いた服装を心がけましょう。

派手な色柄や露出の多い服装は避け、男性なら紺やグレーのスーツ、女性ならスーツやシンプルなワンピースがおすすめです。

旅先などで参拝する場合も、あらかじめフォーマル寄りの服装を準備しておくとよいでしょう。

まとめ

神社参拝に縁起の良い六曜は、大安、友引、先勝が挙げられます。

先負も午後なら吉となりますが、基本的には午前中の参拝が推奨されるため、計画を立てる際は注意しましょう。

また、一粒万倍日や天赦日など、六曜以外にも縁起の良い日があります。

大安に都合が合わない場合は、これらの日を選ぶのも一つの方法です。

とはいえ、六曜と神社には本来関係がないため、大切なのは「参拝したい」という純粋な気持ちです。

日にちにこだわりすぎず、心が向いたときに神社を訪れることを大切にしてください。

 

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