ご結婚、心よりおめでとうございます!
まばゆい未来への期待に胸を膨らませる今、おふたりの前には「入籍日をいつにするか」という、楽しくも悩ましいテーマがありますね。
たった一枚の婚姻届、されどそれは、おふたりが法的に夫婦となり、新しい物語を紡ぎ始める「はじまりの証」。
だからこそ、納得のいく、最高の一日を選びたいものです。
カレンダーで「友引(ともびき)」の日を見つけて、「結婚式には良い日って聞くけど、入籍日としてはどうなんだろう?」と首を傾げた経験はありませんか?
ご安心ください。
この記事が、おふたりの入籍日選びの羅針盤となります。
友引の本当の意味から、知っておきたい時間帯のルール、そして「私たちにはこの日がぴったり!」と思える運命の一日を見つけるための多彩なアイデアまで、どこよりも詳しく、そして心を込めて解説していきます。
「友引」の謎を解き明かす!入籍日としての実力は?
結論からお伝えします。
友引の日の入籍は、自信を持って「おすすめできる良い日」です!
一般的には、「大安」に次ぐ縁起の良い日とされ、多くのカップルに選ばれています。
友引が「お祝いの日」とされる理由
「友引」は、もともと「共引」と書き、勝負事で何事も引き分けになる日、とされていました。
良くも悪くもない、平穏な一日という意味合いだったのです。
しかし、時代の流れと共に「友」の字が使われるようになり、「友を幸せに引き込む」というポジティブな意味で解釈されるようになりました。
大切な友人や家族にも幸せをお裾分けする、という意味合いから、多くのゲストを招く結婚式には「友引」が最適だとされるようになったのです。
婚姻届の提出は、結婚式のように大勢を招くわけではありませんが、お互いを人生のパートナーとして迎え入れる、おめでたい儀式です。
ふたりの幸せなスタートが、周囲の大切な人たちの幸せにも繋がっていく…そんな素敵な願いを込めるのに、友引はぴったりの日と言えるでしょう。
覚えておきたい!友引の「魔の時間帯」とその対処法
ただ一つ、友引にはユニークなルールがあります。
それは、午前11時~午後1時(13時)の間だけは「凶」になるという考え方です。
これは、陰陽道においてこの時間帯が鬼の出歩く「鬼門」の時間にあたるとされることに由来します。
「せっかくなら、完璧な吉日でスタートしたい!」と考えるおふたりは、このお昼の時間帯を避けて、縁起の良い午前中や、落ち着いて手続きができる午後の時間帯に役所の窓口へ向かうのがベストです。
また、役所での手続きをスムーズに進めるための準備も大切です。
婚姻届の記入はもちろん、戸籍謄本(本籍地以外の役所に提出する場合)や本人確認書類など、必要書類は事前にしっかり確認しておきましょう。
役所の受付時間は平日の9時~17時が一般的ですが、最近は夜間や休日に対応してくれる「時間外受付窓口」も増えています。
ただし、時間外の提出はあくまで書類の「預かり」となり、翌開庁日に職員の方が中身を確認して、不備がなければ受理(=希望の入籍日として成立)となります。
もし書類に不備があると、希望の日に入籍できない可能性も出てくるため、できれば平日の時間内に、窓口で直接チェックしてもらうのが最も安心な方法です。
私たちの記念日はどれ?入籍日を決める素敵アイデア大全
縁起を大切にするのも素晴らしいことですが、入籍日の決め方はもっと自由で、創造的でいいのです。
おふたりの価値観やライフスタイルに合わせて、最高の「わたちたちの記念日」を見つけましょう。
アイデア1:やっぱり気になる!「最強の開運日」を選ぶ
日本の暦には、日々の運勢を示す様々な指標があります。
これらを組み合わせて、最強の幸運日にスタートを切るという選択です。
-
六曜(ろくよう):
最もポピュラーな暦注です。- 大安(たいあん):
「大いに安し」。
終日すべてにおいて吉とされるキング・オブ・吉日。 - 友引(ともびき):
上記で解説した通り、大安に次ぐ吉日。
お祝い事に最適。 - 先勝(せんしょう):
「先んずれば即ち勝つ」。
午前が吉、午後が凶。 - 先負(せんぶ):
「先んずれば即ち負ける」。
午前が凶、午後が吉。 - 赤口(しゃっこう):
午前11時〜午後1時頃のみ吉で、それ以外は凶とされる日。 - 仏滅(ぶつめつ):
「物が滅する日」とされ、一般的に凶日ですが、「物事が一度リセットされ、新しく始まる」と捉えることもできます。
- 大安(たいあん):
-
さらに縁起を呼び込む吉日
- 天赦日(てんしゃにち/てんしゃび):
「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上でこれ以上ない最上の吉日。
年に5~6回しか訪れない、非常にレアなラッキーデーです。 - 一粒万倍日(いちりゅうんばいび):
「一粒のもみが万倍にも実る稲穂になる」という意味。
この日に始めたことは、やがて大きな成果に繋がると言われ、ふたりの幸せが何倍にも膨らむようで、入籍日に大人気です。 - 母倉日(ぼそうにち):
「母が子を育てるように、天が人間を慈しむ日」とされ、特に婚姻などのお祝い事に良い吉日です。 - 神吉日(かみよしにち):
神様のご加護が受けやすい、神社への参拝や祭礼に適した日です。
- 天赦日(てんしゃにち/てんしゃび):
これらの吉日が重なる【最強開運日】は、年に数回しかありません。
最高の幸運に後押しされて門出を迎えたいおふたりは、ぜひカレンダーをチェックしてみてください。
アイデア2:ふたりだけの物語を刻む「メモリアルデー」
いつまでも色褪せない、ふたりだけの思い出の日を入籍日にする。
これは、最もロマンチックで、多くのカップルに選ばれている方法です。
- 付き合い始めた日
- 初めてデートした日
- プロポーズされた日、または、した日
- お互いの誕生日
これらの日を選ぶ最大のメリットは、入籍日が単なる日付ではなく、「ふたりの愛の歴史の一部」になること。
結婚記念日を迎えるたびに、当時のときめきや感動を新鮮に思い出すことができ、夫婦の絆を深めるきっかけにもなります。
「記念日を忘れがちなパートナーも、これなら絶対忘れないはず!」という実用的なメリットも大きいようです。
アイデア3:センスが光る!「語呂合わせ&イベントデー」で楽しく
「記念日が多すぎて一つに絞れない!」というおふたりには、キャッチーで覚えやすい日を選ぶのがおすすめです。
- ぞろ目の日:
1月11日、3月3日、11月11日(ポッキー&プリッツの日でもありますね!)など。
見た目にも美しく、覚えやすいのが魅力です。 - 素敵な語呂合わせの日:
- 1月8日(一番ハッピーな日)
- 3月9日(サンキューの日):お互いへの感謝を込めて。
- 4月22日(良い夫婦の日)
- 5月29日(幸福の日)
- 8月10日(ハートの日)
- 10月8日(永遠の日)
- 11月22日(いい夫婦の日):入籍日の王道として、やはり絶大な人気を誇ります。
- 季節のイベントの日:
クリスマス(12月25日)や七夕(7月7日)、バレンタインデー(2月14日)など。
街全体が祝福ムードに包まれる日を選ぶと、毎年のお祝いがさらに特別なものになりますね。 - ユニークな数字の日:
数学好きのカップルが「ふたりの関係が永遠(円)に続くように」と円周率の3月14日(3.14…)を選んだという話も。
ホワイトデーでもあり、ロマンチックな一日です。
アイデア4:私たちだけの「こだわり」を貫くユニークな選択
- 大好きなアーティストや尊敬する人の誕生日:
おふたり共通の「推し」がいるなら、その記念日を自分たちの記念日に重ねるのも素敵です。 - 4年に1度の「うるう日」(2月29日):
人とは違う、インパクトのある記念日にしたいカップルに。
オリンピックイヤーにしか訪れない特別感は格別です。 - 結婚式を挙げるその日:
「挙式日こそが、真の結婚記念日」と考えるカップルも。
入籍と結婚式を同日に行うことで、忘れられない一日になります。
【番外編】気になる方向け…お祝い事には避ける方もいる日
あくまで古くからの言い伝えであり、気にするかどうかはおふたり次第ですが、知識として知っておきたいという方向けに、一般的に入籍にはあまり向かないとされる日もご紹介します。
- 不成就日(ふじょうじゅび):
文字通り「何事も成就しない日」とされ、新しいスタートには不向きと考える方が多い日です。 - 寅の日(とらのひ):
金運アップには最強の日ですが、「虎は千里を行って千里を帰る」という力強い習性から「嫁いだ人が実家に戻ってきてしまう(=離婚)」を連想させるため、入籍には避ける傾向があります。
まとめ:最高の入籍日は「ふたりが笑顔で『この日だね』と言える日」
ここまで、本当にたくさんの入籍日の決め方をご紹介してきました。
縁起の良い日、思い出の記念日、覚えやすい語呂合わせの日…どれも魅力的で、迷ってしまいますよね。
でも、一番大切なことは、たった一つ。
おふたりが心から納得し、笑顔で「この日を入籍記念日にしよう!」と合意できること。
おふたりでじっくりと話し合い、悩み、そして一緒に見つけ出したその日が、どんな暦よりも輝く、おふたりだけの最高の吉日になるはずです。
その日は、おふたりの長い結婚生活という物語の、輝かしいプロローグとして永遠に刻まれます。
この記事が、おふたりの素晴らしい門出を飾る、運命の一日を見つけるための心強い味方となれば幸いです。
末永く、お幸せに!