結婚式は「大安」じゃなきゃダメ?日取りの常識をアップデート!知って得する六曜のすべて

六曜

ご結婚、誠におめでとうございます!

キラキラと輝く結婚指輪を眺めながら、これからの結婚準備に胸を膨らませている頃でしょうか。

Instagramや雑誌で素敵なウェディングのイメージを集めたり、ブライダルフェアの予約を入れたり…決めることがたくさんあって大変だけれども、とても幸せな時間ですよね。

そんな数ある準備の中でも、多くのカップルが「最初の大きな決断」として向き合うのが「結婚式の日取り」です。

「やっぱりお日柄の良い『大安』がいいのかな?」と、スマートフォンのカレンダーアプリとにらめっこしている方も多いかもしれません。

でも、なぜ大安はそんなに人気なのでしょうか?

そのルーツは?

もし大安に予約が取れなかったら、縁起が悪いことになってしまうの…?

ご安心ください!

この記事を読めば、そんな日取りに関するモヤモヤがすっきり解消します。

大安の本当の意味から、知っておくと選択肢がぐっと広がる六曜の知識、そして賢い式場選びのコツまで、余すところなく徹底解説します。

おふたりにとって最高のスタートを切るための、日取り選びのヒントがきっと見つかりますよ。

なぜ私たちは「お日柄」を気にするの?六曜のキホンと歴史

結婚式の日取りで絶大な人気を誇る「大安」。

その理由は、ずばり「一日を通して万事うまくいく、最も縁起の良い日」とされているからです。

この「大安」の正体は、「六曜(ろくよう)」と呼ばれる、暦(こよみ)に記されてきた注釈の一つ。

実はこれ、鎌倉時代に中国から伝わった占いがルーツとされています。

もともとは時間を区切って吉凶を占うものでしたが、江戸時代に民衆の間で「その日の吉凶」を示すものとして広まり、日本の文化に深く根付いていきました。

明治時代には「根拠のない迷信」として政府が使用を禁止した時期もあったほど、人々の生活に大きな影響を与えていたのです。

そんな六曜には以下の6種類があり、それぞれに意味があります。まるで個性豊かなキャラクターのようですね。

  • 大安(たいあん):
    まさに王様!
    何をするにも吉とされる、非の打ち所がない最高の日。
  • 友引(ともびき):
    幸せを友に引く。
    お祝い事に適した、大安に次ぐ人気の日。
  • 先勝(せんしょう):
    急ぐが吉!
    午前中がラッキータイムのエネルギッシュな日。
  • 先負(せんぶ):
    慌てずゆっくり。
    午後から運気が上がる、落ち着いた日。
  • 赤口(しゃっこう):
    お昼どきだけ吉。
    少し気難しいけれど、付き合い方次第な日。
  • 仏滅(ぶつめつ):
    最も縁起が悪いとされる日。
    けれど、隠れた魅力も…?

この中で、特に「大安」は「大いに安し」という意味合いから、新しい門出である結婚式に最もふさわしいとされ、現代に至るまで多くの人に選ばれ続けているのです。

【メリット】やっぱり安心!大安ウェディングの素敵なところ

多くのカップルが惹かれる大安ウェディング。

そのメリットを具体的に見ていきましょう。

「縁起の良さ」がもたらす、みんなの笑顔と絶対的な安心感

最大のメリットは、何と言っても「縁起が良い」という安心感です。

普段は占いを気にしない方でも、「一生に一度のことだから」「悪いよりは良い方がいい」と縁起の良い日を選びたいと思うのはごく自然な気持ちですよね。

そして、この安心感は、おふたり以上に親御様やご親戚に喜ばれるポイントでもあります。

特に祖父母世代にとっては、「結婚式は大安にするのが当たり前」という価値観が根強くあります。

これは、ただ古い慣習に縛られているのではなく、「大切な子や孫の門出が、少しでも幸多いものであってほしい」という深い愛情の表れなのです。

日取りを大安にすることで、両家への報告もスムーズに進み、「良い日を選んでくれたね」と喜んでもらえる。

ある意味、これも立派な親孝行と言えるでしょう。

時間にとらわれない!理想を詰め込める自由なプランニング

大安は「終日吉日」。

つまり、朝から晩までずっと縁起が良いのが特徴です。

そのため、他の六曜のように「この時間帯は避けた方が…」といった時間の制約を気にすることなく、おふたりの理想のウェディングプランを自由に描くことができます。

  • 「明るい陽射しの中で、開放的なガーデンウェディングがしたい!」
    → もちろんOK!
  • 「遠方のゲストも参加しやすいように、夕方からスタートして、キャンドルが灯る幻想的なナイトウェディングにしたい」
    → それも素敵です!

どんな時間帯でも縁起の良さが変わらないのは、おふたりらしいウェディングを追求したいカップルにとって、大きな魅力と言えるでしょう。

【デメリット】人気だからこそ…知っておきたい大安の注意点

良いことずくめに見える大安ですが、人気者ならではの悩みもあります。

後悔しないために、デメリットもしっかり押さえておきましょう。

予約は超・争奪戦!まるで人気アーティストのチケット

「結婚式を挙げるなら大安の土日に」と考えるカップルは非常に多く、予約はまさに争奪戦!

特に気候の良い春(4,5月)や秋(10,11月)の週末となれば、人気の式場は2年前から予約が動き出すことも珍しくありません。

「式の準備は半年前からでいいかな」なんてのんびり構えていると、希望のエリアの式場は全滅…なんて悲劇も。

絶対に大安で挙げたい!という強い希望があるなら、一日でも早く行動を開始するのが成功のカギです。

【予約を勝ち取るためのTIPS】

  • 本命だけでなく、第2、第3候補の式場もリストアップしておく。
  • 複数のブライダルフェアに参加し、常に最新の空き状況をチェックする。
  • 日取りの候補をいくつか持っておき、柔軟に対応できるようにしておく。

お財布に優しくない?「大安料金」の現実

需要が高ければ価格も上がるのが世の常。

結婚式場も例外ではありません。

例えば、六曜の中で最も人気のない「仏滅」には、「仏滅プラン」としてドレス1着分が無料になったり、会場費が割引されたりといったお得な特典が用意されていることがよくあります。

しかし、黙っていても予約が埋まる大安には、そうした割引が適用されないケースがほとんど。

同じ会場、同じ料理、同じドレスでも、日取りが違うだけで数十万円の差が出ることも。

「費用は少しでも抑えて、その分ハネムーンを豪華にしたい」と考えるカップルにとって、大安の料金は少し割高に感じてしまうかもしれません。

視野を広げよう!大安以外の選択肢と新しい日取りの決め方

「大安の予約が取れない…」「費用がちょっと…」と、がっかりする必要はありません。

視野を広げれば、おふたりにとっての「最高の日」は他にもたくさんあります。

六曜を味方につける!他の曜日のおすすめポイント

  • 友引(ともびき):
    ゲストとの絆を大切にしたいカップルに
    「幸せのおすそ分け」という意味があり、結婚式にはぴったりの日。

    お昼の時間帯(11時~13時頃)だけは「凶」とされるため、この時間を避けた挙式・披露宴がおすすめです。

  • 先勝(せんしょう):
    テキパキ進めたい!午前スタート派に
    「先んずれば即ち勝つ」という意味で、午前中が吉。

    午前中に挙式を済ませ、お昼過ぎから披露宴をスタートする、メリハリのあるプランに最適です。

  • 先負(せんぷ):
    午後からゆっくり、落ち着きを求める派に
    「先んずれば即ち負ける」の言葉通り、午前は凶ですが、午後からは吉に転じます。

    落ち着いて準備をして、午後からゆったりと式を始めたいカップルにぴったりです。

  • 仏滅(ぶつめつ):
    発想の転換で、最も賢い選択に?
    「仏も滅するような大凶日」とされ、お祝い事は避けられてきました。

    しかし、最近では「一度すべてが滅び、ゼロから新しくスタートするリセット&スタートの日」というポジティブな解釈が広まっています。

    「他のカップルと日程が被りにくく、ゲストに喜ばれた」「費用を抑えられた分、料理をランクアップできた」など、実はメリットも多いのです。

「六曜」だけじゃない!おふたりだけの記念日を見つけよう

そもそも、日取りの決め方は六曜だけではありません。

こんな選び方もとっても素敵ですよ。

  • 記念日を結婚式に:
    おふたりが付き合い始めた日、プロポーズされた日など。
  • 語呂合わせで楽しく:
    11月22日(いい夫婦の日)、3月9日(サンキューの日)など。
  • 季節やイベントで選ぶ:
    新緑が美しい5月、クリスマスムードの12月など。
  • ゲストファーストで選ぶ:
    遠方ゲストが来やすい連休の中日など。

結論:どう決める?後悔しない日取り決定までの3ステップ

情報がたくさんあって混乱してしまったかもしれませんね。

最後に、日取りを決めるための具体的なステップをご紹介します。

  • Step1:おふたりの希望を整理する
    まずは紙とペンを用意して、「日取り」「費用」「季節」「曜日」「ゲストの都合」など、おふたりが何を一番優先したいか、優先順位をつけてみましょう。
  • Step2:両家の親に、早めに相談する
    おふたりの希望が固まったら、できるだけ早い段階で両家の親御様に相談しましょう。

    「私たちはこう考えているんだけど、どうかな?」と、お伺いを立てる形で話を進めるとスムーズです。

  • Step3:式場に空き状況と料金を確認する
    候補日をいくつかリストアップして、式場に問い合わせます。

    その際、「この日とこの日では、料金に違いがありますか?」と必ず確認するのがポイントです。

まとめ:最高の結婚式は「おふたりが心から祝う日」に

ここまで六曜について詳しく解説してきましたが、覚えておいてほしい最も大切なことがあります。

それは、六曜はあくまで昔からの慣習であり、おふたりの幸せを保証したり、邪魔したりする絶対的なルールではないということです。

一番重要なのは、おふたりが心から納得し、大切なゲストに気持ちよくお祝いしてもらえる日を選ぶこと

親御様の想いを汲んで選んだ「大安」も、賢く費用を抑えた「仏滅」も、おふたりの特別な「記念日」も、すべてが等しく価値のある素晴らしい選択です。

どの日を選んだとしても、おふたりが愛を誓い合うその日が、人生で最も輝かしく、縁起の良い「おふたりだけの大安」になることは間違いありません。

どうぞ、素晴らしい門出の日をお迎えください!

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