土用卵とは?その由来と効果を解説!

雑節

夏の暑さが厳しくなると、体調を崩しやすくなります。

昔の人々は、暑さによる体力低下を防ぐために栄養価の高い食材を摂る習慣がありました。その一つが「土用卵」です。

土用と言えば、夏の土用の丑の日に食べる鰻が有名ですが、それ以外にも「う」のつく食べ物や特定の時期に収穫・産卵される食品を食べる風習があります。

その中でも「土用卵」はあまり知られていないかもしれません。

今回は、土用卵とはどのようなものなのか、その由来や食べるタイミング、栄養効果について詳しくご紹介します。

土用卵の由来とは?

土用卵とは、夏の土用の期間に産まれる卵のことを指します。

卵はもともと栄養価が高い食品ですが、この時期に産まれたものは特に栄養が豊富であると考えられています。

昔から、季節ごとに産まれる卵には特別な意味が込められ、夏の土用卵もその一つとされています。

土用とは、四季の変わり目にあたる時期を指し、立春・立夏・立秋・立冬の直前約18~19日間を意味します。

その中でも、夏の土用は特に暑さが厳しく、体調を崩しやすいため、栄養価の高い食材が好まれました。

夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣が広く知られていますが、実は卵もこの時期に食べると良いとされており、滋養強壮の効果が期待されてきました。

土用卵を食べるタイミング

土用卵は、夏の土用の期間(例年7月中旬から8月上旬)に産まれたものとされるため、この時期に食べるのが適しています。

卵は一年中手に入る食品ですが、特定の時期に産まれたものに特別な意味が込められるのは、昔からの習わしに基づいています。

特に、夏の土用の時期に産まれた卵は、気温の上昇とともに鶏の食事量や活動量が変化することで、栄養価が高くなるとも言われています。

そのため、土用卵を食べることで、夏の暑さによる体力の消耗を補い、健康維持に役立てることができます。

また、土用の期間は農作物や動物にとっても特別な時期であり、産卵される卵にも自然のエネルギーが凝縮されていると考えられています。

こうした背景から、昔の人々は土用卵を大切にし、積極的に食べることで暑さに負けない体づくりをしていたのです。

土用卵の栄養効果

昔は冷房もなく、夏の暑さを乗り越えるのが大変でした。そのため、栄養価の高い食材を摂ることが重要視されていました。

卵には食物繊維とビタミンC以外のほぼすべての栄養素が含まれており、良質なタンパク質やミネラル、ビタミン類をバランスよく摂取できます。

また、以下のような健康効果も期待できます。

  • リゾチーム(卵白に含まれる酵素):抗菌作用があり、風邪予防に役立つ。
  • メチオニン(アミノ酸の一種):抗酸化作用があり、老化防止に貢献。
  • レシチン(卵黄に含まれる成分):脳の働きを活性化し、記憶力や集中力の向上を助ける。
  • ビオチン(ビタミンB群の一種):皮膚や髪の健康を維持し、美容にも効果が期待される。
  • 鉄分(卵黄に含まれるミネラル):貧血予防に役立ち、特に女性にとって重要な栄養素。

卵の栄養価は加熱しても大きく変わらないため、さまざまな調理方法で美味しく食べることができます。

また、生卵、ゆで卵、目玉焼き、オムレツなど、調理法によって食感や風味が異なるため、飽きずに楽しむことができます。

大寒卵との違い

卵は季節ごとに特徴があり、冬の「大寒卵」も特別な意味を持っています。

大寒の時期(1月20日前後)に産まれた卵は、寒さの影響で鶏が水分摂取を控えるため、栄養が凝縮されるとされています。

そのため、通常の卵に比べてコクがあり、濃厚な味わいが特徴です。

また、風水では「黄色」は金運を象徴する色とされ、大寒の卵の黄身の色が濃いため、金運アップの縁起物とされています。

特に大寒の日に産まれた卵は、縁起が良いとされ、商売繁盛や健康運向上を願って食べる人も多いです。

さらに、大寒卵は栄養価が高く、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、体調を整えるのにも適しています。

寒い時期にしっかり栄養を摂取し、健康維持を目指すのに最適な食品と言えるでしょう。

栄養価の高い卵を選ぶなら、夏は土用卵、冬は大寒卵と覚えておくと良いでしょう。

それぞれの季節に合った卵を上手に取り入れ、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

土用卵を使ったおすすめレシピ

土用卵を美味しく食べるためのレシピを2つご紹介します。

う巻き卵(うなぎ入り卵焼き)

材料(2人分)
・うなぎのかば焼き 1/4尾
・酒 大さじ1
・卵 2個
・砂糖 小さじ1
・醤油 小さじ1
・だし汁 大さじ2
・サラダ油 適量

作り方
1. うなぎのかば焼きを酒で軽く洗い、適当な大きさに切る。
2. 卵に砂糖・醤油・だし汁を混ぜる。
3. フライパンでうなぎを焼き、卵液を数回に分けて加えながら巻く。
4. 食べやすい大きさにカットして完成。

ポイント
卵焼きの甘さとうなぎの風味が相性抜群。

土用の丑の日にぴったりの一品です。

うなぎの卵とじ丼

材料(4人分)
・うなぎ 2尾
・長ネギ 2本
・干し椎茸 15g
・水 600ml
・醤油 90ml
・みりん 90ml
・卵 8個
・ご飯 1000g
・きざみのり・三つ葉・粉山椒 適量

作り方
1. 干し椎茸を水で戻し、長ネギを斜め切り、うなぎを一口大にする。
2. 鍋にみりん・醤油・戻し汁を入れ、長ネギとうなぎを煮る。
3. 卵を加え、半熟状態で火を止める。
4. ご飯に盛り付け、のり・三つ葉・山椒を散らして完成。

ポイント
干し椎茸の旨味が加わり、味わい深い仕上がりに。

家族みんなで楽しめます。

まとめ

土用卵は夏の土用の時期に産まれる栄養豊富な卵です。

暑い夏を乗り切るために、栄養価の高い食事を心がけることが大切です。

夏土用にはうなぎを食べる習慣がありますが、うなぎと土用卵を組み合わせたレシピなら、手軽に栄養を補うことができます。

今年の夏は、ぜひ土用卵を取り入れてみてください!

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