「七五三のお祝い、赤口の日でも大丈夫なのかな?」
「せっかくなら縁起の良い日にお参りしたいけど、いつがいいんだろう?」
お子様の大切な成長を祝う七五三。
日程を決めるにあたって、お日柄や六曜(ろくよう)が気になる方も多いのではないでしょうか。
特に「赤口(しゃっこう・しゃっく)」と聞くと、なんだか避けた方が良いイメージがあるかもしれませんね。
でも、ご安心ください!
この記事では、そんな七五三と赤口の気になる関係から、縁起の良い時間帯、さらには六曜全体の意味まで分かりやすく、そして魅力的に解説します。
これを読めば、あなたも自信を持って七五三の日取りを決められるはずです!
赤口ってどんな日? 七五三のお参りは本当にダメなの?
日本の暦には古くから「六曜」という考え方があり、日々の吉凶を占う指標とされてきました。
その中の一つが「赤口」です。
赤口とは? – ちょっと注意が必要な日
赤口は、「赤」という字が火や血を連想させるため、昔から火事や刃物による怪我、つまり「災い」に注意すべき日とされてきました。
また、「赤舌神(しゃくぜつしん)」という鬼神が人々を悩ませる日とも言われ、お祝い事には向かないというイメージが根付いています。
訴訟事なども避けるべき日と考えられていたようです。
七五三と赤口 – 昔と今の考え方
七五三は、お子様の健やかな成長を神様に感謝し、未来の幸せを祈願する大切な伝統行事です。
もちろん、できることなら吉日を選びたいと思うのが親心ですよね。
しかし、現代ではライフスタイルも多様化し、ご家族の都合を合わせるのが難しいことも。
そんな中、「赤口だから七五三のお参りはダメ!」と厳格に考える必要はなくなってきています。
現代では赤口でも問題なし!大切なのは「お祝いする気持ち」
実は、多くの神社やお寺では、赤口の日であっても七五三のご祈祷を通常通り受け付けています。
それよりも、お子様の体調やご家族のスケジュールを優先し、みんなが笑顔でお祝いできることの方がずっと大切です。
六曜の意味合いにとらわれすぎず、「子供の成長を心からお祝いしたい」という純粋な気持ちがあれば、その日がご家族にとっての素晴らしい吉日となるでしょう。
赤口にお参りするなら?ちょっとしたコツ
それでもやっぱり気になる…という方は、時間帯を工夫してみましょう。
実は赤口にも、後ほど詳しく説明する「縁起の良い時間帯」があるんです!
また、赤口の日は他の吉日に比べて参拝者が少ない傾向にあるため、人混みを避け、ゆったりとお参りできるというメリットも考えられます。
事前に神社に問い合わせて、予約をしておくとよりスムーズですね。
気になる!赤口の日の縁起が良い時間帯ってあるの?
一般的に「凶日」とされる赤口ですが、実は一日中ずっと縁起が悪いわけではありません。
ちゃんと「吉」とされるラッキータイムが存在するのです!
赤口の吉タイムは「お昼の休憩時間」!
赤口の日で唯一、吉とされるのは正午を中心とした午前11時頃から午後1時頃までの約2時間です。
この時間帯は、赤舌神も休憩すると言われており、その間は凶事が避けられると考えられています。
ですから、もし赤口の日に七五三のお参りをするなら、この「お昼の吉タイム」を狙うのがおすすめです。
お祝い事のスタートや契約事なども、この時間帯に行うと良いとされています。
六曜全体で見る!七五三に良い日・時間帯は?
赤口以外にも、六曜にはそれぞれ意味があり、一日のうちで吉凶の時間帯が異なります。
七五三の日取り選びの参考に、それぞれの特徴を分かりやすく見ていきましょう。
- 大安(たいあん)
- 「大いに安し」の意味で、終日何事においても吉とされる最良の日。
結婚式や引っ越しなど、重要行事の人気ナンバーワン!
七五三にももちろん最適です。
- 「大いに安し」の意味で、終日何事においても吉とされる最良の日。
- 友引(ともびき)
- 「友を引き寄せる」という意味合いから、お祝い事には良い日とされます。
ただし、正午(午前11時~午後1時)のみ凶となるので注意。
朝夕にお参りするのがおすすめです。
- 「友を引き寄せる」という意味合いから、お祝い事には良い日とされます。
- 先勝(せんしょう/さきがち)
- 「先んずれば即ち勝つ」の意味で、午前中が吉、午後は凶とされます。
七五三のお参りは午前中に済ませるのが良いでしょう。
- 「先んずれば即ち勝つ」の意味で、午前中が吉、午後は凶とされます。
- 先負(せんぷ/さきまけ)
- 「先んずれば即ち負ける」の意味で、先勝とは逆に午前中が凶、午後が吉とされます。
急がず焦らず、午後からゆっくりお参りするのがおすすめです。
- 「先んずれば即ち負ける」の意味で、先勝とは逆に午前中が凶、午後が吉とされます。
- 赤口(しゃっこう/しゃっく)
- 既にお伝えした通り、正午(午前11時~午後1時)のみ吉で、それ以外の時間帯は凶とされます。
この時間帯をピンポイントで狙いましょう。
- 既にお伝えした通り、正午(午前11時~午後1時)のみ吉で、それ以外の時間帯は凶とされます。
- 仏滅(ぶつめつ)
- 「仏も滅するような大凶日」とされ、終日凶と言われます。
しかし、「物事が一度滅び、新たに始まる」と解釈し、午後からは運気が好転するという考え方もあります。
- 「仏も滅するような大凶日」とされ、終日凶と言われます。
六曜別・吉凶の時間帯 早見表
神社参拝、そもそも何時がいいの? – 知っておきたい基本マナー
六曜だけでなく、神社へお参りするのに適した時間帯というのも古くから言い伝えられています。
七五三のような神聖な儀式では、より気持ちよく神様にご挨拶したいですよね。
神社参拝におすすめの時間帯
- 早朝(日の出前後):
一日が始まる清々しい空気の中、神様にご挨拶。
神聖なエネルギーが満ちていると言われます。 - 午前中:
活動が本格化する前に、その日のご加護を願うのに良い時間帯です。 - 正午前:
太陽のエネルギーが最も高まる時間帯。
その力を分けていただけるとされています。
神社参拝で避けたい時間帯
- 午後:
人の活動が落ち着き、気が散漫になりやすい時間帯と言われます。 - 夕方以降(日が落ちてから):
神様がお休みになる時間とされ、参拝は控えるべきとされています。
また、暗くなると足元も危ないので安全面からも避けましょう。
特に朝早くの参拝が良いとされるのは、次のような理由があるからです。
- 神聖なエネルギーが満ちている:
夜の間に浄化された境内に、朝一番の清浄な気が満ちています。 - 太陽の力を受け取れる:
昇る朝日は生命力の象徴。
そのパワーをチャージできます。 - ネガティブな気が少ない:
人が少ないため、場の気が澄んでいます。 - 神様に願いが届きやすい:
参拝者が少ない分、神様も一人ひとりに丁寧に対応してくれるかもしれません。 - 神様に覚えてもらえるかも?:
熱心な参拝者として、神様が顔を覚えてくださるという信仰もあります。
もちろん、これらはあくまで伝統的な考え方の一つです。
ご自身の都合に合わせて、感謝の気持ちを持ってお参りすることが最も大切です。
七五三の日取り、どうやって決めるのがベスト?
伝統と現代のライフスタイルを上手に組み合わせながら、最適な日取りを選びましょう。
伝統的な日取りは「11月15日」 そのワケは?
昔から七五三は11月15日に行うのが一般的とされてきました。
これにはいくつかの説があります。
- 数字の合計説:
七歳、五歳、三歳を全部足すと「15」になるから。 - 鬼宿日(きしゅくにち)説:
旧暦の15日は二十八宿の「鬼宿日」にあたり、鬼が家の中にいて出歩かないため、子供の行事をするのに良い日とされたから。 - 収穫祭説:
旧暦の11月は収穫の月で、15日は満月。
その日に収穫を感謝し、子供たちの成長と子孫繁栄を祈ったから。
現代の七五三はもっと柔軟に!
現代では、11月15日にこだわる必要はありません。
ご家族の仕事や学校の都合、お子様の体調などを考慮して、10月から12月頃までの週末や祝日に七五三を行うご家庭がほとんどです。
日取りを決める際のポイントは以下の通りです。
- 家族のスケジュールを最優先:
主役であるお子様はもちろん、ご両親、祖父母など、みんなが無理なく参加できる日を選びましょう。
着付けや写真撮影なども考えると、一日がかりになることも。 - 吉日をチェック(気になる場合):
六曜や他の吉日(後述します)を参考にしたい場合は、カレンダーで確認しましょう。
ただし、あくまで参考程度に。 - 神社の情報を確認:
参拝予定の神社にご祈祷の予約が必要か、混雑状況はどうかなどを事前に確認しておくと安心です。
特に人気のシーズンは早めの予約がおすすめです。
ズバリ!七五三に最高の日取りは?避けるべき日は?
六曜以外にも、日本には様々な吉日・凶日があります。
七五三に特に良いとされる日、そしてできれば避けたい日をご紹介します。
七五三に特におすすめの縁起の良い日
- 神吉日(かみよしにち):
神社への参拝、祭礼、先祖供養など、神事に関することに吉とされる日。
七五三にはまさにピッタリです! - 大安(たいあん):
言わずと知れた万事大吉の日。
終日縁起が良いので、七五三のお祝いにも最適です。 - 天赦日(てんしゃにち/てんしゃび):
「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」とされ、暦の上で最上の大吉日。
年に数回しかないので、この日に当たればラッキーです! - 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):
「一粒のもみが万倍にも実る稲穂になる」という意味があり、始めたことが何倍にもなって返ってくるとされる吉日。
お子様の健やかな成長を願う七五三にふさわしいですね。
これらの吉日が、土日祝日やご家族の都合の良い日と重なれば最高ですね!
七五三にはちょっと向かないかも…避けた方が良い日
- 不成就日(ふじょうじゅび):
何事も成就しない、悪い結果を招きやすいとされる凶日。
お祝い事には避けた方が無難かもしれません。 - 仏滅(ぶつめつ):
六曜の中で最も縁起が悪いとされる日。
ただし、前述の通り「物滅」として新しいスタートの日と捉える考え方もあります。 - 受死日(じゅしにち):
暦の中でも特に縁起が悪いとされる大凶日の一つ。
カレンダーに「●」で記されることもあります。
これらの凶日と七五三が重なるのは、気になる方にとっては避けたいところでしょう。
しかし、何度も言うように、最も大切なのはお祝いする気持ちと家族の都合です。
まとめ:最高の七五三は「家族の笑顔」から
赤口の七五三、そして日取りの選び方について、様々な情報をお伝えしてきました。
確かに、古くからの習わしや縁起を大切にしたい気持ちはよく分かります。
しかし、現代において最も重要なのは、お子様の健やかな成長を家族みんなでお祝いし、その喜びを分かち合うことではないでしょうか。
「赤口だから…」「仏滅だから…」と気に病むよりも、「この日ならみんなが揃うね!」「この時間ならゆっくりお参りできるね!」と、前向きな気持ちで日取りを決められるのが理想です。
神社へのお参りも、「行かなければならない」ではなく、「子供の成長を感謝し、これからも見守ってくださいとお願いしに行きたい」という自然な気持ちが湧いた時が、きっとベストタイミング。
この記事が、皆様の七五三準備の一助となり、思い出深い一日を迎えるお手伝いができれば幸いです。
どうぞ、ご家族皆様で素敵な七五三をお迎えください!